ピーリングは気になるけれど、皮がむけて予定に響くのが心配、という理由で踏み切れない方は多いのではないでしょうか。
ミラノリピールは、イタリアのCMed Aesthetics社が製造しているピーリング用の製品です。製品名はBioRePeelCl3® FNDといいます。特徴は中身が2層に分かれていることで、上に浮いている油の層がふたの役目をして、下の層に入っている主成分のトリクロロ酢酸が空気に触れて傷むのを防いでいます。
この記事では、製剤の仕組みと成分、顔以外に使える部位、実際の利用者層、料金の目安、国内での扱い、受けられない可能性がある人までを、メーカーの資料とキレイパスの掲載データから整理します。
ミラノリピールは、CMed Aesthetics社(イタリア・ピサ)の製品説明では中身が2層に分かれた医療機器として説明されています。容器(アンプル)の中は、上に青い油の層、下に黄色い水の層が分かれた状態になっています。
上の青い層が果たす役割は、メーカーの資料に明記されています。油の層が水の層の上に浮いてふたになり、トリクロロ酢酸が空気に触れるのを防いで品質を保つというものです。ほかの酸や美容成分も同じように守られ、効き目と安全性を保てると説明されています。
青い層には保湿に使われる油の成分(スクワランなど)が入っていて、肌の上に膜をつくって乾燥を防ぎながら、成分を肌に届ける役目もあるとされています。
使うときは、容器を数秒振って、青と黄色が混ざって緑色になってから、必要な量を取り出して肌に塗ります。これはメーカーが公開している使い方の資料に書かれている手順で、2つの層が一時的に混ざり合ったところで使う仕組みです。
黄色い水の層に入っている成分は、メーカーの製品説明で次のように紹介されています。
| 種類 | 成分 |
|---|---|
| 主成分の酸 | トリクロロ酢酸(TCA) |
| 組み合わせている酸 | ラクトビオン酸、サリチル酸、酒石酸、クエン酸 |
| アミノ酸 | グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン |
| ビタミン | ビタミンC、ビタミンB2 |
| そのほか | GABA |
肌への働きも資料に書かれています。トリクロロ酢酸が肌に触れると、肌のいちばん外側にあるたんぱく質が変化し、その刺激への反応として肌の再生を助ける物質(成長因子)がつくられるきっかけになるとされています。あわせて、ほかの酸と組み合わさることで古い角質を取り除く働きもあると説明されています。
メーカーが公開している製品説明に、トリクロロ酢酸の濃度は書かれていません。説明されているのは、組み合わせている酸・アミノ酸・ビタミンの構成と、それぞれの役割です。濃度は肌の反応の強さに関わる情報なので、実際に使う製品については施術するクリニックで確認してください。
ここが見落とされやすい点です。メーカーの使い方の資料では、顔まわり用と体用で製品が分かれていて、肌にのせておく時間と通う間隔も違います。
| 製品 | 対象部位 | のせる時間 | 間隔・回数 |
|---|---|---|---|
| 顔用(BioRePeelCl3 FND) | 顔、首、デコルテ | 3〜5分 | 7〜12日ごとに4〜6回 |
| 体用(BioRePeelCl3 BODY) | 手、ひざ、ひじ、お尻、足 | 5〜10分 | 10〜15日ごとに4〜6回 |
使う量も部位ごとに決められていて、顔は1.5〜2mL、首は1〜1.5mL、デコルテは2〜2.5mLが目安とされています。体では、お尻が4mL、ひざが1mL、足が片足1.5mLといった具合です。
あわせて資料には、上に挙げた以外の部位も医師の判断で施術できることと、その場合の量(10cm四方あたり1mL)も書かれています。背中のように挙げられていない部位は、この扱いになります。
日本で「ミラノリピール」として案内されているのは、多くの場合このうちの顔用です。一方でキレイパスの掲載メニューを見ると、顔以外の部位を対象にしたものが少なくありません。
| メニュー名に含まれる部位 | 掲載メニューの割合 |
|---|---|
| 全顔 | 70.7% |
| 背中 | 17.3% |
| 首 | 12.0% |
| デコルテ | 5.3% |
いずれもメニュー名に書かれた部位で分けたもので、1つのメニューに複数の部位が書かれている場合は両方に数えているため、合計は100%になりません(2026年9月1日時点で販売中のメニュー)。このほか、複数の部位から選ぶ形式のメニューも掲載の1割ほどあります。掲載メニュー全体では、ひじ・かかと・二の腕・ふくらはぎ・脇なども対象になっています。
メニュー名からは、顔用と体用のどちらを使うのかは分かりません。体の部位で考えている場合は、どちらの製品を使うか、のせておく時間や間隔がどうなるかを予約前に確認しておくと、当日の説明が分かりやすくなります。
悩みの特徴ごとに、候補の考え方を整理します。
| 悩みの特徴 | 候補 | 選ぶ理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 顔のごわつきやキメが気になる | ミラノリピール(顔用) | 顔・首・デコルテ用の製品 | 間隔は7〜12日ごと |
| 背中や二の腕が気になる | 体の部位向けのメニュー | 部位ごとに使う量が決まっている | どちらの製品か要確認 |
| 皮むけの期間を避けたい | 拭き取るタイプのピーリング | 短い時間で拭き取る方法 | 皮むけが起きる場合あり |
| 肝斑やシミが主な悩み | 診断後に方法を選ぶ | シミの種類で方法が変わる | 肝斑を対象外とするメニューあり |
最終的にどれが合っているかは、肌の状態を見たうえで判断する必要があるため、診察で相談してください。
顔まわりが主な悩みであれば、顔用の製品で対応できる範囲です。メーカーの資料では、顔・首・デコルテに3〜5分のせてから拭き取る手順で、7〜12日ごとに4〜6回とされています。
キレイパスの掲載メニューでも全顔が70.7%と中心です。1回で完結するものとしては案内されていないため、通える間隔で組めるかを確認してから選んでください。
キレイパスには、背中(17.3%)、デコルテ(5.3%)のほか、二の腕・お尻・ふくらはぎ・ひじ・かかとなどを対象にしたメニューが掲載されています。服で隠れる部位をケアしたい場合の選択肢になります。
ただし先ほど紹介したとおり、メーカーの資料では顔用と体用でのせておく時間と間隔が違い、資料に挙げられていない部位は医師の判断とされています。予約の前に、どちらの製品を使うのか、間隔をどう組むのかを確認してください。
ミラノリピールは、肌に塗って数分おいてから拭き取る製剤です。クリニックの案内では、施術後すぐに日常生活に戻れると説明されていることが多い施術です。
ただし「皮むけが起きない」という意味ではありません。導入しているクリニックの案内でも、赤み・乾燥・皮むけが起こる場合があるとされています。予定と重なる時期を避けられるかどうかは、事前に聞いておくと安心です。
ピーリングは肌全体に働きかける方法なので、特定のシミだけをねらって治療したい場合は、別の方法も候補になります。頬に左右対称のしみがある場合は肝斑の可能性があるため、機器や製剤を選ぶ前に診断を受けるのが確実です。
同じケミカルピーリングでも、マッサージピールのように別の製剤を使う方法があります。キレイパスの掲載メニューでは、マッサージピールとどちらかを選べる形式のメニューが13.3%を占めており、迷った場合はカウンセリングで両方の説明を受けられます。サリチル酸マクロゴールピーリングも比較対象になります。
キレイパスでミラノリピールのメニューを購入した方(直近2年)の年代の内訳は次のとおりです。
20代以下がほぼ半数を占め、30代と合わせると86.9%になります。
| 年代 | 口コミ平均点(5点満点) |
|---|---|
| 20代以下 | 4.4 |
| 30代 | 4.3 |
| 40代 | 4.4 |
| 50代以上 | 4.5 |
施術後に投稿された口コミの平均点を年代別に見ると、いずれの年代も4.3以上で、年代によって評価が大きく変わる傾向は見られませんでした。どの世代でも一定の評価を得ていると読み取れます。
※キレイパス掲載チケットの購入・口コミデータをもとに集計(自社データ)。評価はクリニックでの体験に対するもので、薬剤の効果を保証するものではありません。
※本データは利用実態の参考情報であり、購入を推奨する趣旨のものではありません。
キレイパスで販売中のミラノリピールのメニューのうち、全顔に1回行うメニュー(ほかの施術とのセットなどを除く)を見ると、表示価格の多くは5,500円から17,600円に収まります(2026年9月1日時点)。ほかの施術とのセット、ほかの製剤から選べるメニュー、回数セットは、価格の考え方が変わるためここには含めていません。
同じミラノリピールでも価格に幅が出るのは、次のような条件が違うためです。
料金に含まれる内容はメニューによって違います。初診料や再診料が別にかかる場合があるため、購入前にチケットの記載を確認してください。
ミラノリピールのチケットは、部位・料金・別途費用の有無を並べて比較できます。決めきれない場合は、診察のなかで相談する進め方もあります。
メーカーが公開している使い方の資料では、顔用は7〜12日ごとに4〜6回、体用は10〜15日ごとに4〜6回が目安とされています。
一方、日本のクリニックの案内では3〜5回程度、あるいは月1回のペースとしているところがあります。メーカーの資料より間隔を空けた案内になっている場合があるため、どのペースで通うことになるのかは予約前に確認しておくと計画が立てやすくなります。
キレイパスの掲載メニューにも、1回ごとのものと複数回をまとめたものがあります。回数をまとめたメニューには利用期限が設定されている場合があるため、期限内に通えるかどうかを確認してから選んでください。
必要な回数は肌の状態によって変わります。何回で終わるかを前もって約束できるものではないため、途中で見直せるかどうかを含めて診察で相談してください。
受けられるかどうかの条件はこのあと紹介しますが、それとは別に、予約の前に考えておきたいことがあります。
使っている塗り薬や化粧品、飲んでいる薬は、カウンセリングで伝えてください。ハイドロキノンやトレチノインを使っている場合など、事前に調整が必要になることがあります。
施術後の見た目の変化や落ち着くまでの期間は、のせておく時間、部位、肌の状態によって変わるため、一律の日数は示せません。
クリニックの案内では、ダウンタイムは比較的短く施術後すぐに日常生活に戻れると説明されていることが多い施術です。一方で、皮むけが起き10日程度続く場合があるとしているクリニックもあります。予定と重なる時期は避けられるかを事前に相談してください。
導入しているクリニックの案内では、次のような反応が起こる可能性があるとされています。
トリクロロ酢酸を含む製剤のため、施術後の紫外線対策は重要です。日焼け止めの使い方と、外出の予定との兼ね合いを確認しておいてください。
受けられるかどうかの判断は、診察と、クリニックが公開している条件によります。キレイパスに掲載されているミラノリピールのチケットでは、次のような項目が挙げられています。
このほか、65歳以上の方、男性の方、肝斑の診断がある方を対象外としているメニューもあります。
項目はクリニックによって違います。 心臓の病気・体調・飲酒・直前の日焼け・金属プレート・施術部位の状態・出血しやすい病気・妊娠授乳はほとんどのチケットに共通していますが、成分のアレルギーや使っている薬に関する項目は、挙げているチケットとそうでないチケットがあります。購入するチケットの「受けられない方」の欄を必ず確認し、あてはまるものがあれば診察で伝えてください。
ミラノリピールについては、国が医療機器の情報を公開しているPMDA(医薬品医療機器総合機構)のデータベースでも、米国の審査機関(FDA)のデータベースでも、あてはまる製品は見つかりませんでした(2026年9月1日時点)。
導入しているクリニックは、自院のサイトで、国内で承認を受けていないこと、どこから手に入れた製品か、国内で承認された同じような製品があるかについて、それぞれ次のように記載しています。
この治療で使用されるBioRePeelは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。(中略)イタリア、CMED AESTHETICSで製造されたものを当院で個人輸入しております。(中略)同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等は有りません。
医師が自分の診療のために海外の製品を輸入することは、必要な手続きをすれば認められています。未承認であること自体が違法という意味ではありません。ただし、承認を受けた製品と違い、使ってはいけないケースや副作用を公的な資料で確かめることはできません。確認できる情報は、メーカーの資料とクリニックの案内だけになります。
医療広告ガイドラインでは、国の承認を受けていない製品を使う場合、次の5点をあわせて伝えることが求められています。
キレイパスでは、掲載されているミラノリピールのメニューを部位・料金・別途費用の有無まで並べて比較できます。気になるメニューが見つかったら、カウンセリングで肌の状態と目的を相談してみてください。
編集:キレイパス編集部
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