更新日:2025.05.02

鏡を見るたびに気になる顔の左右対称にある茶褐色のシミ。もしかして、それは「肝斑」かもしれません。
しかし肝斑はレーザーで悪化すると聞き、レーザー施術をためらっている方も多いのではないでしょうか?実は、適切なレーザー施術を受ければ、肝斑は改善が目指せます。
この記事では、肝斑に効果が期待できる2種類のレーザー施術について詳しく解説します。さらに、肝斑がレーザーで悪化すると言われている理由や、悪化させないためのポイントもわかりやすく説明します。
肝斑が気になる方は、ぜひこの記事を参考にして、適切なレーザー施術をはじめてみてください。
シミと呼ばれるものは、皮膚のメラニン色素が過剰に沈着してできる色素斑のことを指します。シミにはさまざまな種類があり、代表的なものに「老人性色素斑」「雀卵斑(そばかす)」「肝斑」などがあります。
ここからは、30~40代の女性に多く見られる肝斑の特徴や原因について解説します。
肝斑は頬骨や目の周り、口元などに左右対称に現れるのが特徴です。もっとも一般的な老人性色素斑と呼ばれるシミは、輪郭がくっきりとした楕円形が特徴です。一方、肝斑は輪郭がぼやけており、広範囲に現れるといった違いがあります。
肝斑の特徴をまとめると以下になります。
●顔の左右対称にできる
●頬骨、目の周り、口元の広範囲にできる
●茶褐色または薄茶色をしている
●輪郭がぼやけていて境界線がはっきりしていない
気になるシミがこれらの特徴に当てはまる場合は、肝斑の可能性があります。肝斑であるのに老人性色素斑のシミだと思って対処すると、悪化する危険性があるため、医師による正しい判断が必要です。
肝斑は、女性ホルモンの影響と紫外線の影響が主な原因と考えられています。
妊娠や更年期などをきっかけに女性ホルモンのバランスが乱れると、メラニン色素を生成するメラノサイトが活性化し、過剰なメラニン生成を引き起こします。さらに、紫外線が肌にあたるとメラノサイトはより活性化し、メラニン生成が促進され、肝斑の悪化を招きます。
また、ストレスや睡眠不足、摩擦などの刺激も、肝斑の悪化要因となる可能性があります。これらのさまざま原因が複合的に絡み合い、肝斑が発症すると考えられています。
肝斑を改善したい場合は、適切なレーザーの選択が非常に重要です。肝斑の改善には、低出力で照射する主に以下の2種類のレーザーが効果的とされています。
●レーザートーニング
●ピコレーザートーニング
トーニングは、従来のレーザーよりも低出力で少しずつメラニン色素を破壊していく照射法です。ここからは、それぞれのレーザーの特徴、メリット、デメリットを解説します。
レーザートーニングは、2008年頃より日本で肝斑への施術がはじまった照射法です。レーザートーニングが登場する前までは、肝斑へのレーザー施術は禁忌とされていました。
レーザートーニングは、低出力で照射するため肌への負担が少ない照射法です。メラノサイトを刺激せず、肝斑の原因となるメラニン色素を徐々に分解するため、ダウンタイムが少なく、痛みや赤みなどの副作用も少ないのが特徴です。
QスイッチYAGレーザーなどの機器を用いることで、出力を調整しながら均一に照射し、肝斑を悪化させることなく改善が目指せます。
肝斑の改善だけでなく、くすみや毛穴の開きの改善などの美肌効果も期待できます。肌質改善を目的とした施術として、美容皮膚科やクリニックで広く行われています。
レーザートーニングは、低出力のレーザーを使用するため、施術後のダウンタイムが短い点がメリットです。痛みも少ないため、通常は麻酔クリームも必要ありません。すぐにメイクも可能なため、日常生活に支障をきたすことなく施術が受けられます。
また、ピコレーザートーニングより1回の施術費用が安価であるメリットもあります。
レーザートーニングは、低出力のレーザーを使用するため、効果を実感するまでに時間がかかる点がデメリットです。1回では効果を実感しにくいため、症状の程度に応じて複数回施術を受ける必要があります。
また、低出力とはいえ、レーザーを照射するため、一時的な赤みやヒリヒリ感などの症状が現れることがあります。これらの症状は、通常は数時間から数日で治まるでしょう。
ピコトーニングとも呼ばれるピコレーザートーニングは、ピコレーザー機器の照射方式のひとつです。ピコレーザーは、2013年頃から日本で導入が進んだ次世代のレーザー機器です。
ピコレーザートーニングは、レーザートーニングよりも短いパルス幅(照射時間)を持つレーザーです。レーザートーニングがナノ秒(10億分の1秒)であるのに対し、ピコレーザートーニングはピコ秒(1兆分の1秒)という非常に短い時間で照射できるのが特徴です。
低出力のレーザーを顔全体に照射するピコレーザートーニングは、肝斑の改善だけでなく、顔全体の薄いシミやくすみの改善、肌のトーンアップなどの改善が期待できます。
ピコ秒という短時間のパルスでのレーザー照射によって、より効果的に肝斑の改善が目指せる点がメリットです。衝撃波でメラニン色素を破壊するため、熱による皮膚へのダメージが抑えられ、ダウンタイムはほとんどありません。
さらに、メラニン色素を選択的に破壊するため、周囲の組織へのダメージも少なく、施術後の色素沈着のリスクも低いとされています。
肝斑は1回の施術では改善できないため、複数回施術を受ける必要がある点がデメリットです。
また、1回の施術費用がレーザートーニングよりも高額になる傾向があります。しかし、より少ない回数で効果が期待できるため、結果的にはトータルの費用が変わらないケースもあります。
どちらも肝斑に効果が期待できるレーザー施術ですが、どのような違いがあるのか気になるところ。ここからは、レーザートーニングとピコレーザートーニングの施術回数や費用相場の違いなどを解説します。
それぞれの施術回数や費用相場は以下になります。
| 項目 | レーザートーニング | ピコレーザートーニング |
|---|---|---|
| 施術回数 | 10回以上 | 5~10回 |
| 施術頻度 | 1~2週間に1回 | 2週間~1か月に1回 |
| 施術時間 | 20~30分 | 20分程度 |
| ダウンタイム | ほとんどなし~数日 | ほとんどなし~数日 |
| 費用相場 | 10,000~20,000円(1回) | 15,000~20,000円(1回) |
レーザートーニングは、1回の施術費用は比較的安価ですが、効果を実感するには10回以上の施術が必要となる場合が多いでしょう。
ピコレーザートーニングは、1回の施術料金が高額な傾向がありますが、1回で高い効果が期待できるため、少ない回数で効果を実感しやすいとされています。
肝斑の程度や個人差もあるため、施術回数はあくまでも目安となります。
レーザートーニングとピコトーニングは、肝斑以外に期待できる効果に大きな違いはありません。肝斑以外にも、以下の改善が期待できます。
●薄いシミ・そばかす
●くすみ
●毛穴の開き
●ニキビ跡
●小じわ
●肌のトーンアップ
●傷跡
レーザー照射によりメラニン色素を細かく砕き、シミやそばかす、くすみの原因となる色素の排出を促進します。また、レーザーの刺激により肌のターンオーバーが促進され、毛穴の開きやニキビ跡、小じわの改善が期待できます。
メラニン色素の排出促進とターンオーバー促進により、肌全体が明るく透明感のある印象に変化するでしょう。
レーザートーニングとピコレーザートーニングは、どちらも肝斑の改善に効果が期待できる施術ですが、費用や効果実感の速さ、色素沈着のリスクなどの面で違いがあります。
費用面では、肝斑の症状が軽度であれば、1回の施術費用の安いレーザートーニングの方がコストを抑えられるでしょう。
できるだけ早く改善を目指したい場合は、ピコトーニングが適しているでしょう。メラニン色素をピンポイントで照射できるため、レーザートーニングよりも短期間で効果を実感できる可能性があります。
また、色素沈着のリスクを少しでも抑えたい方は、ピコトーニングを検討しましょう。熱ダメージが少ないため、色素沈着のリスクが低いとされています。
自分の肌の状態や希望する効果、予算やダウンタイムの許容範囲などを考慮して、自分にあったレーザーを選びましょう。
シミやそばかす、くすみの改善にはレーザー施術が効果的とされています。しかし、肝斑の場合は適切に受けなければ悪化してしまう可能性があります。
ここでは、肝斑がレーザー施術で悪化する3つのケースを解説します。
シミ取りに用いられる高出力レーザーを肝斑にあてると、悪化する恐れがあります。
高出力のレーザーは、メラニン色素に効果が高い一方で、周囲の組織にも刺激を与えて炎症を引き起こす可能性のある施術です。炎症によってメラニン色素の生成がさらに促進されると、肝斑が悪化するリスクがあります。
十分な効果が得られる前にトーニング施術を中止してしまうと、肝斑がもとに戻ったり、目立つようになったりする可能性があります。
トーニングは、メラニン色素の生成を抑制しターンオーバーを促進することで、徐々に肝斑を改善する施術です。途中でやめると、メラニン色素の生成が再び活発になり、効果を実感できなくなる恐れがあります。
トーニング施術を過剰に受けると、肌への刺激が強くなり肝斑が悪化する恐れがあります。
低出力レーザーと言えども、肌への刺激は避けられません。トーニング施術をやりすぎると、肝斑の悪化だけでなく、白斑と呼ばれる皮膚の一部が白く抜けてしまう副作用が起こる可能性があります。
肝斑を悪化させないためには、以下のポイントを意識することが大切です。
●紫外線対策を徹底する
●摩擦に注意する
●生活習慣を整える
それぞれ解説するので、ぜひ実践してください。
紫外線は、肝斑の悪化の原因となるメラニン色素の生成を促進します。肝斑の悪化を防ぐには、普段から日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を着用したりするなどの紫外線対策が必要です。
また、トーニング施術後の肌は特に敏感になっています。紫外線の影響を受けやすく、対策を怠るとせっかくの効果が台無しになりかねません。効果を維持するために徹底した対策を心がけましょう。
肌をこすったり、刺激を与えたりする摩擦は、肝斑の悪化要因の一つです。肝斑は、メラニン色素が過剰に生成されることによって発症します。そのため、摩擦によってメラノサイトが活性化してしまうと、肝斑が悪化する恐れがあります。
日頃から洗顔やスキンケアは、肌をこすらず、優しく行いましょう。タオルで顔を拭くときも、軽く押さえる程度にしましょう。
睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスを乱し、肝斑を悪化させる恐れがあります。肝斑を悪化させないためには、内側からアプローチすることも大切です。
規則正しい生活習慣を心がけ、十分な睡眠と休息を取るようにしましょう。ストレスを溜め込まないように、適度な運動や趣味などに取り組むのも効果的です。
肝斑のレーザー施術に関するよくある質問を解説します。
●お金をかけずに肝斑は治せる?
●肝斑のレーザーは痛い?
●肝斑はレーザーで何回くらいで消える?
●肝斑のレーザーをやめると戻る?
どれも気になる内容のため、ぜひ参考にしてください。
お金をかけずに肝斑を完全に治すことは困難です。悪化させないセルフケアとして、紫外線対策やバランスの良い食事を摂る、ストレスの軽減などがあります。
肝斑のレーザー施術は痛みが少ないため、通常は麻酔なしで受けられます。人によってはピリピリとした感覚を覚えるかもしれませんが、過度に心配することはないでしょう。
肝斑のレーザー施術は、一般的には3~10回程度の施術で効果を実感できると言われています。
肝斑のレーザーをやめて、すぐにもとに戻る可能性は低いとされています。しかし、十分な施術回数を受けていなかったり、紫外線を浴びたりすると症状が再発する恐れがあります。
肝斑は、顔の左右対称にできる色素沈着で、女性ホルモンの影響や紫外線の刺激などが原因で発症すると考えられています。これまでアプローチが難しかった肝斑ですが、近年ではレーザーのトーニング施術により改善が期待できるようになりました。 肝斑の改善には、まずシミの種類の正しい見極めが必要です。誤った診断で肝斑に高出力のレーザーを照射すると、悪化する恐れがあるためです。 キレイパスには、肝斑施術の実績が豊富なクリニックが多く掲載されています。経験豊かな医師のもと、安心して施術が受けられます。 ぜひキレイパスで、気になる肝斑を解消して、明るく透明感のある美肌を手に入れましょう。