たるみ治療を調べていると、必ずと言っていいほど名前が出てくるのがデンシティではないでしょうか。ただ、調べるほど分からなくなるのが料金と痛みです。クリニックによって3万円前後から8万円近くまで開きがあり、「ほとんど痛みがない」と書かれているページもあれば「かなり痛い」という声も見かけます。
結論から言うと、デンシティの料金は「どこに・何ショット照射するか」でほぼ決まります。値段が違って見えるのは、比べているメニューの中身が違うからです。そして痛みについては、もう一つ整理しておきたいことがあります。「ダウンタイムがほとんどない」ことと「痛みが軽い」ことは、同じ意味ではありません。この記事では、キレイパスに投稿された口コミの評価をもとに、この点も数字で確認していきます。
デンシティ(DENSITY)は、韓国のJeisys Medical社が開発した高周波(RF:ラジオ波)の医療機器です。国内では美容皮膚科・美容外科のたるみ治療メニューとして導入が進んでいます。まずは仕様と国内での扱いを含めた全体像を整理します。周波数・最大出力は米国FDAへの届出書類、冷却方式はメーカー公式サイトの記載によります。
| 項目 | 内容 ※出典:FDA届出書類・メーカー公式サイト |
|---|---|
| 種類 | 高周波(RF)を用いた医療機器 |
| 製造元 | Jeisys Medical Inc.(韓国) |
| 周波数・最大出力 | 6.78MHz/最大400W |
| 照射方式 | モノポーラとバイポーラに対応(機種とチップによる) |
| 冷却 | ガス噴射式・5段階で調整 |
| 主な対象 | フェイスラインのもたつき、ほうれい線、ハリ不足、小じわ |
| 料金の決まり方 | 照射範囲×ショット数 |
| 国内での扱い | 未承認医療機器(医師の個人輸入) |
高周波の機器は、皮膚に電流を流したときに組織が持つ抵抗によって熱を発生させます。デンシティの届出書類には、逆行性温度勾配(reverse thermal gradient)という考え方で熱を届けると記載されています。表皮を冷やしながら深い層を選択的に加熱する、という意味です。
熱が加わると、皮膚の土台にあるコラーゲン線維に変性と収縮が起こると届出書類には記載されています。照射直後の変化を感じる方がいるのは、この収縮と関連づけて説明されることがあります。ただし感じ方には個人差があり、変化の大きさや時期を一律に示すことはできません。
出力の制御について、メーカーは2つの仕組みを説明しています。ひとつはインピーダンスフィードバックで、人によって違う皮膚の抵抗値を自動で測り、エネルギー量を補正するものです。もうひとつは冷却で、ガス噴射式の冷却を5段階で調整し、皮膚の温度を随時見ながら照射する仕組みとされています。1回の照射時間は50〜800ミリ秒の範囲で設定されます。
デンシティの特徴としてよく紹介されるのが、モノポーラとバイポーラを組み合わせられる点です。モノポーラは体に貼った電極シート(対極板)に向けて電流を流すため深い層まで届きやすく、バイポーラは電極間の浅い層に作用します。
どの方式で照射するかは、ハンドピースに取り付けるチップで決まります。メーカー公式サイトでは、照射範囲によって「標準」「狭い範囲」「広い範囲」の3タイプ、それぞれにHighとClassicの2系統があり、合計6種類のチップが案内されています。
ここで押さえておきたいのが、同じデンシティでも系統によって出せる高周波が違うという点です。Highのチップはモノポーラとバイポーラの両方を出せますが、Classicのチップはモノポーラのみです。さらにメーカーは、Classicのチップしか装着できない機種もあると説明しています。「モノポーラとバイポーラの併用」を期待する場合は、その施術で使うチップの系統を確認しておくと確実です。
目元まわりについては、日本のクリニックが照射範囲の狭いチップを用いる施術を「デンシティアイ」と呼んで案内していることがあります。届出書類やメーカー公式サイトに「目元専用」として登録されたチップがあるわけではありません。取り扱いの有無はクリニックによって異なります。
なお「デンシティ」と名前が似ている「リデンシティ」はヒアルロン酸製剤の名称で、まったく別の治療なので、検索するときは混同しないようご注意ください。
デンシティは熱で皮膚そのものを引き締める方向の治療です。裏を返すと、皮膚のたるみ以外が原因の悩みには向きにくいということでもあります。代表的な悩みごとに、候補になる場合とそうでない場合を整理します。
年齢とともに輪郭がぼやけて見える背景には、皮膚のゆるみ・皮下脂肪の増加・骨格の変化など複数の要因があります。このうち皮膚のゆるみが主な要因である場合に、デンシティのような高周波治療が候補になります。あご下まで含めて照射するメニューが多いのはこのためです。はじめて美容医療を受ける方は、痛みを感じやすい部位や出力の調整方法をカウンセリングで確認しておくと安心です。原因の切り分けは診察が必要なので、自己判断で決めずに医師に相談してください。
口元の線は、皮膚のゆるみに加えて頬の脂肪の下垂も関係します。デンシティは皮膚側にアプローチする方法なので、線そのものを埋める治療とは考え方が異なります。溝の深さが目立つ場合は、ヒアルロン酸注入など別の方法も比較対象になります。
浅い層に作用するバイポーラを組み合わせることで、皮膚表面に近い層にも熱を加えられる構成になっています。たるみと肌質の両方が気になる方が1回の施術で両方を対象にできる点は、この機器の設計上の特徴と言えます。前述のとおり、バイポーラを使えるかはチップの系統によって変わります。敏感肌の方や、赤みが出やすい自覚がある方は、施術の可否や出力設定について事前に医師へ相談してください。
目のまわりは皮膚が薄く、広いチップでは照射しにくい部位です。狭い範囲用のチップを用いることで対応しているクリニックがありますが、扱いはクリニックによって異なります。目元だけを希望する場合は、対応の有無を予約前に確認しておくと確実です。
| 悩みの特徴 | 候補になる治療 | 選ぶ理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| あご下や輪郭のもたつきで、皮膚のゆるみが主な原因 | デンシティ(全顔+あご下) | 皮膚のゆるみそのものに作用する方法 | あご下・フェイスライン沿いは痛みを感じやすい |
| 口元の線が気になるが、溝の深さが目立つ | ヒアルロン酸注入なども比較対象 | 埋める方法と引き締める方法で対象の原因が違う | 原因が複合する場合は診察での切り分けが必要 |
| たるみと同時に肌のハリ・小じわも気になる | デンシティ(バイポーラを含む構成) | 深い層と浅い層に熱を加え、1回で両方に対応 | チップの系統で内容と料金が変わる |
| 目元・目尻の小じわが主な悩み | デンシティ(狭い範囲用チップ) | 皮膚が薄い部位に範囲を絞って照射できる | 目元対応の有無はクリニックによる |
この表は候補を整理したものであり、診断ではありません。実際に何が原因でどの治療が適しているかは、医師の診察を受けたうえで判断してください。
ここからはキレイパスに掲載されているデンシティのチケットについて、実際の購入データと口コミをもとに整理します。集計日は2026年8月13日で、掲載が始まった2024年12月以降の全期間を対象としています。デンシティのチケットを購入した方の年代別構成比は次のとおりでした。
最も多いのは30代で、20代以下と合わせると全体のおよそ3分の2を占めます(四捨五入のため合計が100%になりません)。
デンシティのチケットは照射範囲とショット数で分かれています。実際に購入された内容を分類すると、次の結果でした。
| 照射範囲 | 構成比 ※四捨五入のため合計が100%になりません |
|---|---|
| 全顔(300ショット) | 89.6% |
| 全顔+あご下+首(600ショット) | 3.7% |
| 顔(150〜250ショット) | 3.7% |
| 部位を絞る(100ショット) | 2.1% |
| ショット数の記載がないもの | 0.8% |
全顔300ショットが約9割を占めており、実質的な標準メニューになっています。部位を絞ったメニューや首まで含む大きなメニューは、掲載自体はあるものの選ばれる割合は限られます。料金を比較するときは、まずこの300ショットを基準に見ると分かりやすくなります。
購入した方の年代に偏りがある一方で、口コミの評価にも年代差があるのかを確認しました。
| 年代 | 口コミ平均点(5点満点) |
|---|---|
| 20代以下 | 4.6 |
| 30代 | 4.6 |
| 40代以上 | 4.5 |
施術後に投稿された口コミの平均点を年代別に見ると、いずれの年代も4.5以上で、年代によって評価が大きく変わる傾向は見られませんでした。どの世代でも一定の評価を得ていると読み取れます。
※キレイパス掲載チケットの購入・口コミデータをもとに集計(自社データ)。評価はクリニックでの体験に対するもので、施術の効果を保証するものではありません。
※本データは利用実態の参考情報であり、購入を推奨する趣旨のものではありません。
キレイパスに掲載されているデンシティのチケットは、多くがおよそ3万円〜8万円の範囲に収まります(2026年8月13日時点で販売中のチケットの表示価格。掲載内容は変動する可能性があります)。この幅は、照射範囲とショット数の違いによるものです。
| 照射範囲・ショット数 | 掲載価格帯 |
|---|---|
| 部位を絞る(1部位・100ショット) | 29,800円 |
| 顔(250ショット) | 39,800円 |
| 全顔(300ショット) | 44,800円〜55,000円 |
| 全顔・あご下含む(ショット数の記載なし) | 77,000円 |
| 全顔+あご下+首(600ショット) | 79,800円 |
同じ「デンシティ」でも金額が違って見えるのは、次の要素が違うためです。
メニュー名だけで比べると、ショット数の少ないメニューが安く見えます。金額を比較するときは、範囲とショット数をそろえて見るのが確実です。なお、チケットの金額に何が含まれるかは、クリニックごとに設定が異なります。初診料・再診料、麻酔や鎮痛の費用、施術後に処方される外用薬の代金などが別途必要になる場合があります。購入前に、チケットの内容欄と対象条件を確認してください。
施術名から選べない場合でも、気になる悩みから候補を比較できます。キレイパスでは、購入前に料金・対象条件・別途かかる費用の有無・口コミを確認できます。
デンシティは「痛みが少ない」「ダウンタイムがほとんどない」と紹介されることが多い治療です。ただしキレイパスに投稿された口コミを見ると、痛みの評価は分かれています。施術の痛みについての5段階評価(1が最も痛い、5が最も痛みが少ない)を集計すると、次の分布でした。比較に並べたキレイパス全施術は、同じ公開基準で集計した全カテゴリの口コミです。
| 評価 | デンシティ | キレイパス全施術 ※四捨五入のため合計は100%になりません |
|---|---|---|
| 痛みを強く感じた側(1〜2) | 32.6% | 10.8% |
| 中間(3) | 31.5% | 30.8% |
| 痛みが少なかった側(4〜5) | 36.0% | 58.3% |
痛みが少なかったという回答も36.0%あり、感じ方には大きな個人差があります。一方で、痛みを強く感じた側の割合は全施術の平均のおよそ3倍でした。「ダウンタイムが短い治療=痛みが軽い治療」とは限らない、というのがデータから読み取れることです。高周波の機器は熱で作用させる仕組みのため、照射中に熱さや痛みを感じることがあります。特にあご下やフェイスライン沿いなど骨に近い部位では強く感じやすいとされています。多くのクリニックでは照射中に痛みを確認しながら出力を調整するため、我慢せずその場で伝えることが大切です。
施術直後に赤みやほてり、軽いむくみが出ることがありますが、多くの場合は数時間から数日で落ち着くとされています。メイクや洗顔のタイミング、当日の入浴や運動の可否はクリニックの指示に従ってください。ダウンタイムの長さは出力設定や照射範囲、肌の状態によって変わります。
高周波を用いた治療で報告されている主なリスクには、次のようなものがあります。
いずれも必ず起こるものではありませんが、症状が続く場合や強い痛みが残る場合は、自己判断せず施術を受けたクリニックに相談してください。
短期間で大きな変化を求めている場合は、期待と結果が合わないことがあります。皮膚の余りが大きい場合、熱で引き締められる範囲を超えることがあるためです。また頬がこけている方や、痩せ型で脂肪が少ない方は、引き締める治療によって輪郭がやつれて見える可能性があります。診察の段階で、この点を医師に確認しておくとよいでしょう。
デンシティは国内未承認の医療機器であり、日本語の公式な取扱説明書は一般公開されていません。そのため以下は各クリニックが案内している内容にもとづくもので、メーカーによる公式な禁忌の一覧ではありません。
モノポーラの高周波は、体に貼った電極シートに向けて電流を流す仕組みです。体内に電子機器がある場合は、施術の可否を必ず事前に医師へ相談してください。なお、銀歯やインプラントは問題ないと案内しているクリニックもあり、判断は施術部位や機器の設定によって異なります。
デンシティは、日本国内では医薬品医療機器等法にもとづく承認を受けていない医療機器です。導入しているクリニックは、医師が個人輸入した機器を使用しています(製造元は韓国のJeisys Medical Inc.)。自由診療での取り扱いとなり、健康保険は適用されません。未承認の機器を用いる自由診療を広告する場合、医療広告ガイドラインでは次の5項目を記載することが求められています。デンシティについて、それぞれ現時点で分かっていることを整理します。
| 記載が求められる項目 | デンシティの場合 |
|---|---|
| 未承認である旨 | 国内で承認を受けていない医療機器にあたります |
| 入手経路 | 医師が個人輸入しています |
| 国内承認品の有無 | デンシティと同一の性能を持つ国内承認医療機器は確認できていません |
| 諸外国での情報 | 米国FDAに510(k)が受理されています(K250065、2025年7月8日/使用目的は電気凝固と止血)。ただし臨床性能試験は実施されておらず、美容目的での安全性に関する情報は限られています |
| 救済制度の対象外である旨 | 万一の健康被害があっても、医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度のいずれの対象にもなりません |
ここは誤解されやすい部分なので、制度の中身から確認します。510(k)は、米国で医療機器を販売する際にすでに販売されている機器と実質的に同等であることを示す届出制度です。デンシティについて届け出られている使用目的は「皮膚科および一般外科領域における電気凝固と止血」であり、しわやたるみの改善ではありません。米国での区分は電気手術器(一般的な管理で足りる中程度のリスク区分)にあたります。
さらに、提出書類には「臨床性能試験は実施していない」と明記されています。海外で届出が受理されていることは、美容目的の効果や安全性が公的に確認されたことを意味するものではありません。美容目的での使用に関する情報は限られている点は理解しておく必要があります。
国内で承認された医薬品を適正に使用したにもかかわらず重い健康被害が生じた場合には、医薬品副作用被害救済制度という公的な仕組みがあります。ただしこの制度が対象としているのは医薬品と再生医療等製品です。生物由来製品による感染被害には別に生物由来製品感染等被害救済制度がありますが、デンシティのような医療機器は、承認の有無にかかわらずいずれの制度の対象にもなりません。
未承認の医薬品・医療機器については、厚生労働省が個人輸入に関する注意点を公開しています。個人輸入した医薬品や医療機器で健康被害が起きた場合の相談先も示されているため、施術を受ける前に目を通しておくとよいでしょう。
たるみ治療の機器はいくつもあり、名前だけでは違いが分かりにくいのが実情です。エネルギーの種類と作用する層で整理すると理解しやすくなります。
| 分類 | エネルギー | 主に作用する層 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| デンシティ | 高周波(RF) | 真皮から皮下組織(浅い層にも対応) | チップの系統で、モノポーラのみか、バイポーラも併用するかが変わる |
| ハイフ(HIFU) | 超音波 | 筋膜(SMAS)を含む深い層 | 点状に熱を集める。届く層が高周波と異なる |
| 糸リフト | 物理的な牽引 | 皮下組織 | 熱ではなく糸で引き上げる |
高周波と超音波は、そもそも熱を届ける層と届け方が違います。どちらが優れているという性質のものではなく、悩みの原因や皮膚の状態によって適した方法が変わります。併用を提案するクリニックもあるため、迷う場合は診察の際に両方の選択肢について聞いてみるとよいでしょう。
なお、機器名が同じでも設定できる出力やショット数はクリニックによって異なります。機器名だけで内容が同じとは限らない点は、どの治療にも共通して言えることです。
施術名を決めきれない場合は、気になる悩みから候補を比較する方法もあります。
デンシティは、高周波を用いて皮膚の深い層と浅い層に熱を加える医療機器です。記事の要点を整理します。
皮膚のゆるみが主な原因であれば候補になりますが、こけや脂肪、骨格が関係する悩みには別の方法が向く場合もあります。まずは診察で原因を確認したうえで、範囲とショット数をそろえて比較してみてください。
本記事は施術の情報提供を目的としたもので、効果を保証するものではありません。感じ方には個人差があります。デンシティは国内未承認の医療機器を用いる自由診療にあたるため、適否については医療機関にご相談ください。掲載価格・集計データは2026年8月13日時点のもので、変動する可能性があります。
編集:キレイパス編集部
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