毛穴の開きやニキビ跡の凹凸を調べていくと、必ずと言っていいほど目に入ってくるのがジュベルックではないでしょうか。
ただ、同じ「ジュベルック」という名前でも、実際には手打ち・水光注射・マイクロニードルRFなど複数の導入方法があり、費用も施術後の経過も変わってきます。ここを知らないまま予約すると、想像していた施術と違った、ということが起こりがちです。
この記事では、導入方法の違いを最初に整理したうえで、成分の考え方、変化を感じるまでの時間、料金相場、しこりを含むリスク、リジュランとの違いまでまとめました。
ジュベルックは製剤の名前であって、施術方法の名前ではありません。同じ製剤でも、どうやって肌に入れるかによって、届く深さも変わります。
| 導入方法 | 入れ方 | 想定される目的 |
|---|---|---|
| 手打ち注入 | 医師が注射器で気になる部位に直接入れる | 部分的な凹凸やハリの気になる箇所へのアプローチ |
| 水光注射 | 専用機器で細い針を同時に刺し、顔全体へ均一に入れる | 毛穴や肌全体の質感へのアプローチ |
| マイクロニードルRF機器を用いた薬剤導入(ポテンツァ等) | 極細針を刺して高周波を加えながら、深さを設定して入れる | 毛穴・凹凸へのアプローチをまとめて行う |
医師が注射器を使って、気になる部分に直接入れていく方法です。凹凸のように「ここに入れたい」という部位がはっきりしている場合に選ばれることがあり、注入する深さや量を細かく調整しやすい方法とされています。
一方で針を刺す回数が限られる分、顔全体に均一に、という使い方には向きません。内出血が出た場合、1週間ほど残ることもあります。
水光注射は、複数の細い針がついた機器で、顔全体に少量ずつ均一に注入していく方法です。毛穴や肌のごわつき、全体の質感といった「面」の悩みに対して用いられることがあります。
深さが機器側で一定に保たれるため仕上がりのムラが出にくいとされ、3つのなかでは価格帯も比較的落ち着いています。ただし1か所あたりの注入量は少なくなるため、深い凹凸に対して部分的に入れたい場合には方法が合わないこともあります。
ポテンツァに代表されるマイクロニードルRFは、極細の針を刺して高周波(RF)を加えながら、薬剤を狙った深さに届ける機器です。針と熱による作用に、ジュベルックの導入を組み合わせる形になります。
なお、マイクロニードルRFは機器の名称であり、同じ機器でもチップの種類や出力設定によって施術内容は変わります。「ポテンツァを使う」というだけでは施術内容は決まらないため、どの設定でどの深さに入れるのかはカウンセリングで確認しておきたいところです。機器を使う分だけ費用は高くなりやすく、施術後の赤みや乾燥も出やすい傾向があります。
ジュベルックは、韓国のVAIM社が展開している注入用の製剤です。ポリ乳酸(PDLLA)と非架橋ヒアルロン酸という、性質の違う2つの成分を組み合わせているところに特徴があります。
ヒアルロン酸注射のように「入れた量でボリュームを出す」タイプの製剤とは設計の考え方が異なり、肌の状態そのものへのアプローチを目的として用いられることがあります。
非架橋ヒアルロン酸は、水分を保持する働きを持つ成分です。架橋処理をしていないため体内で比較的早く吸収されるとされ、注入直後から数日〜1週間程度の感触に関わります。施術直後に感じる変化は、主にこちらによるものと考えられています。
ポリ乳酸(PDLLA)は、時間をかけて分解されていく素材です。この分解の過程がコラーゲンの産生と関連することが動物実験を中心とした研究で示唆されていますが、ヒトを対象とした大規模な臨床試験はまだ限られており、どの程度の変化がどれくらいの人に起きるかを一律に示せる段階ではありません。
注入直後に感じる変化と、時間をかけて現れる可能性のある変化とで、関わる成分が異なる製剤です。
「1週間でしぼんだ気がする」と感じる方がいるのは、非架橋ヒアルロン酸が吸収されるタイミングと重なるためかもしれません。
ジュベルックについて、検討前に必ず知っておいていただきたい点があります。
施術はすべて自由診療となり、公的医療保険は使えません。万が一の副作用が生じた場合の公的な救済も受けられない前提で、リスクとメリットを比べたうえで判断していただく必要があります。
混同されやすいのですが、ジュベルックとジュベルックボリュームは別物です。
ジュベルックボリュームはポリ乳酸の濃度が高い製剤で、肌質へのアプローチよりも、ボリュームを出すことを目的に用いられます。注入する層もジュベルックより深くなります。海外では「レニスナ(Lenisna)」という名称で流通しており、日本のクリニックでもレニスナの名前で案内されていることがあります。
ジュベルックが用いられる場面として多いのは、次のような悩みです。
目立ちにくさを目的として用いられることがあります。
凹凸の改善を目的として用いられることがあります。
目元や口元など、細かいシワが気になる部位に用いられることがあります。
触ったときのざらつきが気になる場合に選ばれることがあります。
これらは施術後すぐに完成するものではなく、変化の出方は導入方法・使用量・施術部位・もともとの肌の状態によって大きく異なります。同じ施術を受けても感じ方には個人差があり、変化を実感できない場合もあります。
なお、ニキビ跡でも氷で刺したような細く深いタイプ(アイスピック型)や、瘢痕が硬く癒着しているものは、注入だけでは変化が出にくいとされています。この場合はサブシジョンなど他の処置と組み合わせる提案を受けることがあります。
「いつから変わるのか」は多くの方が気にされるところですが、関わる成分ごとに時間軸が異なるため、段階を分けて考えるとわかりやすくなります。
| 時期 | 感じ方 |
|---|---|
| 直後〜1週間 | 非架橋ヒアルロン酸による保水で感触の変化があるが、徐々に落ち着く |
| 2週間〜1か月 | ポリ乳酸の分解が進む段階。いったん変化を感じにくい時期が挟まることがある |
| 1〜3か月 | コラーゲン産生との関連が研究で示唆されている段階で、質感の変化を感じる方もいる |
| 3か月以降 | 同じ段階が続くが、変化の出方には大きな個人差がある |
※上記は成分の性質から想定される時間の目安であり、変化の有無や程度を示すものではありません。
施術回数については、複数回に分けた施術を案内するクリニックがあります。ただし必要な回数や間隔、追加施術を行う時期は、肌の状態や導入方法によって変わるため、診察のうえで決まるものです。1回でどこまで行うか、何回を想定するかは、カウンセリングで見通しを確認してください。
持続期間についても、導入方法・使用量・個人の代謝によって差が大きく、一律の目安を示すことは困難です。「何年もつ」といった説明を受けた場合は、その根拠もあわせて確認すると判断しやすくなります。
期待した変化が出ないと感じるケースには、いくつか共通した背景があります。
複数回を前提とした設計の場合、途中の段階で評価することになります。
皮膚のたるみが主な原因の場合、注入では輪郭の変化までは望みにくくなります。
顔全体に薄く入れる方法で、深い凹凸だけに変化を求めるのは難しい面があります。
直後の感触が落ち着いた2〜4週目は、変化を感じにくい時期と重なります。
ここからは、キレイパスに掲載されているジュベルック関連チケットのデータをご紹介します。
キレイパスで購入された対象チケットを分類すると、手打ち注入のチケットが最も多い結果でした。「ジュベルック=水光注射」というイメージを持っている方もいますが、掲載されているチケットの内訳を見るかぎり、導入方法は分かれています。
どの方法が優れているという話ではなく、悩みの出方や部位によって適した入れ方が変わります。カウンセリングでは「どの方法で入れるのか」を確認しておくとよいでしょう。
構成比が最も高いのは30代で42.8%、次いで20代が35.4%と、20〜30代で全体の8割近くを占めています。
| 年代 | 口コミ平均点(5点満点) |
|---|---|
| 20代以下 | 4.4 |
| 30代 | 4.3 |
| 40代 | 4.2 |
| 50代以上 | 4.2 |
施術後に投稿された口コミの平均点を年代別に見ると、いずれの年代も4.2以上で、年代によって評価が大きく変わる傾向は見られませんでした。どの世代でも一定の評価を得ていると読み取れます。
※キレイパス掲載チケットの購入・口コミデータをもとに集計(自社データ)。評価はクリニックでの体験に対するもので、薬剤の効果を保証するものではありません。
ジュベルックの費用は、導入方法と容量(cc)によって変わります。キレイパス掲載中のチケットをもとにした価格帯は次のとおりです。
| 導入方法 | 価格帯 |
|---|---|
| 水光注射 | 33,000〜46,750円 |
| 手打ち注入 | 27,500〜72,600円 |
| マイクロニードルRF機器を用いた薬剤導入(ポテンツァ等) | 63,800〜95,480円 |
| 容量 | 価格帯 |
|---|---|
| 1cc | 19,800〜58,300円 |
| 2cc | 35,000〜54,010円 |
| 3cc | 35,000〜77,000円 |
| 4cc以上 | 88,000円〜 |
総額は、次の条件によって変わります。
容量別の価格帯に重なりがあるのは、同じ1ccでも手打ちで入れるのか機器を用いるのかによって金額が変わるためです。複数回に分けた施術を想定する場合は、1回あたりの金額だけでなく総額で比べておくと、予算を見誤りにくくなります。
注入する施術である以上、一定のダウンタイムはあります。程度は導入方法によって変わります。
| 導入方法 | 主に見られる症状 | 落ち着くまでの目安 |
|---|---|---|
| 手打ち注入 | 腫れ、内出血、注入部のふくらみ | 数日〜1週間程度 |
| 水光注射 | 赤み、点状の針跡、熱感 | 当日〜数日程度 |
| マイクロニードルRF機器を用いた薬剤導入 | 赤み、かさぶた、乾燥、ヒリつき | 数日〜1週間程度 |
メイクの再開時期はクリニックによって案内が異なるため、施術前に確認しておくと安心です。
ジュベルックについて気にされることが多いのが、しこりです。ポリ乳酸系の製剤では、注入後にしこり、結節、肉芽腫などができた症例が報告されています。発生頻度を一律に示すことは難しく、注入する層や1か所あたりの量、製剤の準備の状態などが関わると指摘されています。
生じた場合にステロイドの局所注射などで対応した報告があります。気になる硬さやふくらみが残るときは、自己判断で様子を見ずに施術を受けたクリニックへ相談してください。
最終的な可否は診察したうえでの医師の判断になります。持病や服薬がある場合は、カウンセリングで漏れなく伝えておきましょう。
どちらもスキンブースターとして名前が挙がるため比較されやすい2つですが、成分と設計の考え方が異なります。
| 比較項目 | ジュベルック | リジュラン |
|---|---|---|
| 主成分 | ポリ乳酸(PDLLA)+非架橋ヒアルロン酸 | ポリヌクレオチド(PN) |
| 想定される用途 | 毛穴や凹凸へのアプローチを目的として用いられることがある | 肌の質感へのアプローチを目的として用いられることがある |
| 施術回数の考え方 | 複数回に分けた施術を案内するクリニックがある | 同左。間隔・回数は診察で決まる |
| 国内での承認状況 | 未承認 | 未承認 |
どちらが優れているというものではなく、悩みの内容によって選択が変わります。両方を組み合わせて提案されることもあります。いずれも日本国内では承認を受けていない製剤であるため、入手経路の説明を受けたうえで検討してください。
ジュベルックは、どこで受けても同じ施術になるわけではありません。次の点を確認しておくと、想像とのギャップが減らせます。
手打ち・水光注射・マイクロニードルRFのどれに対応しているかはクリニックによって異なります。
「全顔1回」だけでは、何cc入るのかがわかりません。
機器名だけでは施術内容は決まりません。
説明を省いているところは避けたほうが無難です。
麻酔代や初診料が別だと、提示額と支払額が変わります。
何回を想定するのか、追加が必要な場合の判断基準を聞いておきましょう。
カウンセリングで疑問がすべて解消しないまま契約に進む必要はありません。納得できるまで質問して大丈夫です。
導入方法が決まると、比較すべきチケットもかなり絞り込めます。気になる方は、まず希望する入れ方から探してみてください。
変化の感じ方には個人差があり、効果を保証するものではありません。ジュベルックは国内未承認の製剤であり、医師の個人輸入による自由診療として行われます。持病がある方や妊娠・授乳中の方は、施術前に必ず医師にご相談ください。利用データは2026年7月28日時点の集計であり、今後変動する可能性があります。
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