ダウンタイムのないピーリングを探していて必ず名前が挙がるのがララピールですが、調べるほど分からなくなるのが、ララドクターとの違いと必要な回数ではないでしょうか。先に整理すると、ララピールとララドクターは別の製品名で、LHAピールは成分名から付いた通称です。記事によって「第3世代」「第4世代」「第5世代」と説明が食い違うのは、これが公的な分類ではなく各クリニックの説明だからです。
この記事では、まぎらわしい呼び名の整理から、角層にとどまるという仕組みの根拠、キレイパスの利用データで見えた実際の回数と料金帯まで、順番に見ていきます。
検索して最初につまずくのが呼び名の多さです。同じものを指しているように見えて、実際には製品名と通称が混ざっています。
| 呼び名 | 何を指すか |
|---|---|
| ララピール (LHALA PEEL) | 韓国で製品化されたピーリング剤の製品名。国内の総販売元は株式会社JKJAPAN |
| ララドクター (LHALA Doctor) | ララピールとは別の製品名。医療機関向けの後継製品として案内されることが多い |
| LHAピール | 主成分LHAから付いた通称。特定の製品を指す名前ではない |
ララピールとララドクターは別製品、LHAピールは薬剤の種類を指す言い方だと考えると整理しやすくなります。ララドクターについては「ララピールをもとに医療機関向けに開発された」と説明するクリニックが多い一方、この位置づけを公的な一次資料で確認することはできませんでした。導入している製品はクリニックごとに違うため、予約前に製品名を確認するのが確実です。
各クリニックのページでは「第3のピーリング」「第4世代」「第5世代」と表記が分かれています。これらは学会や行政が定めた分類ではなく、クリニックや販売元による説明として使われている言葉です。世代の数字で新しさを比べるのではなく、使われる薬剤と作用する深さで見るほうが判断しやすくなります。
ララピールは、LHA(リポヒドロキシ酸)を主成分とするピーリング剤を肌に塗布する施術です。LHAの化学名は2-ヒドロキシ-5-オクタノイル安息香酸で、化粧品の表示名ではカプリロイルサリチル酸と呼ばれます。1980年代にロレアルの研究部門で開発された成分で、サリチル酸に脂肪鎖を付け加えた構造を持ちます。韓国で製品化されたのちに日本へ入ってきた経緯から、韓国発のピーリングとして紹介されることが多い施術です。
「ピーリングなのに剥がさない」と言われても、ぴんとこないかもしれません。理由を数字で示している記事が少ないためです。LHAはサリチル酸に脂肪の鎖が付いた構造で、そのぶん分子が大きく油になじみやすくなっています。肌の奥へは入り込みにくく、角層の表面付近にとどまりやすいと考えられています。米国の皮膚科専門誌に掲載されたレビューでは、角層を越えて浸透した割合はLHAが6%、サリチル酸が58%と報告されています。
数字にすると10倍近い差です。LHAは角層の中で細胞同士の結合をゆるめる形で働くため、表皮をまとめて剥がすのではなく、古い角質が垢として自然に落ちていく流れに近い形で入れ替わると説明されています。これが「剥離しない」「皮むけしない」と表現される理由です。「やさしい」という説明の根拠が成分の性質そのものにあると分かると、納得しやすくなります。
日本皮膚科学会のケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)では、ピーリングを剥離の深さで4段階に分類しています。
| 剥離深達 レベル | 分類名 | 組織学的な剥離の深さ |
|---|---|---|
| 1 | 最浅層ピーリング | 角層 |
| 2 | 浅層ピーリング | 表皮顆粒層から基底層の間 |
| 3 | 中間(深)層ピーリング | 表皮と真皮乳頭層の一部から全部 |
| 4 | 深層ピーリング | 表皮と真皮乳頭層および網状層に及ぶ深さ |
同ガイドラインはレベル1・2の薬剤例として、20〜35%のグリコール酸や乳酸、20〜35%のサリチル酸、10〜20%のトリクロロ酢酸を挙げています。LHAを主成分とする製品についての個別の記載はありませんが、角層にとどまるという性質からは、この表のうち最も浅い側で作用する薬剤として読むことができます。深いシワやたるみを対象とする施術とは、そもそも作用する層が違うという点は、期待値を決めるうえで押さえておきたいところです。
ララピールは、次のような肌の状態を相談したときに案内されることのある施術です。
黒ずみやざらつきが気になる状態
手触りがなめらかでないと感じる状態
肌のトーンが沈んで見える状態
皮脂や角質のつまりが気になる状態
ただし、変化の程度は肌の状態や回数、併用する施術によって変わります。一律に見込みを示せるものではありません。
参考になるのは、主成分であるLHAについての報告です。毛穴に詰まった角質の数が47%減少したとする分割顔試験や、14日間で毛穴の詰まりが約85%減ったとする小規模な試験があります。ただしいずれもLHAという成分を対象としたもので、ララピールという製品を試験したものではありません。
施術直後につるつるとした手触りを感じる方は少なくありませんが、これは角質が整ったことや水分が保たれたことによる一時的な変化である場合もあります。肌の状態そのものの変化を目的とする場合、間隔をあけて複数回受ける進め方を案内するクリニックがあります。どのくらいの間隔で何回受けるかは、肌の状態を見た医師の判断によって決まります。
なお、受けた変化がどのくらいの期間続くのかについては、期間を示す一次情報を確認することができませんでした。持続期間を数字で示している説明を見かけた場合は、その根拠を診察時に確認してください。
回数についての説明は記事ごとに大きく違います。「1回でも変化を感じやすい」という説明と、「2週間から1か月に1回のペースで5〜10回」という説明が並んでいるため、どちらを目安にすればよいのか分かりにくくなっています。この食い違いは、施術直後の手触りの変化と、肌の状態そのものの変化を分けて扱っているかどうかの差から生まれています。
実際にどちらが選ばれているかは、購入されたチケットの内訳から見ることができます。キレイパスで購入されたララピールのチケットを来院回数で分類すると、次のような結果でした。
| 来院回数 | 購入されたチケットの構成比 |
|---|---|
| 1回(単発) | 52.7% |
| 2〜3回コース | 46.4% |
| 4〜5回コース | 0.8% |
単発とコースがほぼ半分ずつという結果です。まず1回試してから続けるかを決める人と、最初から複数回で考える人の両方がいると読み取れます。必要な回数や次に受ける時期は肌の状態によって変わるため、診察で相談して決めるのが前提になります。
自分と同じ年代の人が受けているのかは、検討中にいちばん気になるところではないでしょうか。キレイパスで購入されたララピールのチケットについて、購入時点の年齢で分類した構成比は次のとおりです(2026年7月30日時点集計)。
20代以下と30代を合わせると約8割を占めます。40代以上の割合は合わせて2割ほどにとどまり、若い年代に寄った構成になっています。
購入されたチケットの内容を分類すると、ララピール単独が81.4%、他の施術との組み合わせが18.6%でした。組み合わせで多いのはLDM水玉リフティングやスキンブースター、エレクトロポレーションで、マッサージピール(PRX-T33)やIPL光治療と同じチケットに含まれているものもあります。単独で受ける形が主流ですが、導入系の施術と組み合わせる選択肢もあると分かります。
なおこの分類は、チケットに表示された施術内容をもとにキレイパスが独自に整理したものです。クリニックで実際に受けた施術の比率と一致するものではありません。
| 年代 | 口コミ平均点(5点満点) |
|---|---|
| 20代以下 | 4.4 |
| 30代 | 4.3 |
| 40代 | 4.0 |
| 50代以上 | 4.3 |
施術後に投稿された口コミの平均点を年代別に見ると、いずれの年代も4.0以上でした。そのなかで40代は4.0と、ほかの年代よりやや低い水準になっています。
※キレイパス掲載チケットの購入・口コミデータをもとに集計(自社データ)。評価はクリニックでの体験に対するもので、施術の効果を保証するものではありません。本データは利用実態の参考情報であり、購入を推奨する趣旨のものではありません。
キレイパスで実際に購入されたララピールのチケットの価格帯は次のとおりです。値下げ企画による購入は除いて集計しています。
| 内容 | 価格帯クリニックにより異なる |
|---|---|
| 1回(単発) | 約7,700〜13,000円 |
| 2回コース | 約13,000〜16,000円 |
| 3回コース | 24,000円前後 |
| 5回コース | 37,500円前後 |
同じ1回でも価格に幅があるのは、塗布する範囲や併用する施術、使用する薬剤の量が異なるためです。コースは1回あたりの単価が下がる設定になっていることが多いため、複数回受ける前提であれば総額で比べる意味があります。
表示価格が税込か税別か、初診料や再診料が別にかかるかは医療機関ごとに違います。総額に影響するので、予約前に内訳を確認しておくと安心です。
手順はクリニックによって差がありますが、おおむね次の順序で進みます。
施術そのものは短時間で終わることが多く、麻酔は使わずに行うのが一般的です。当日から洗顔や入浴ができると案内するクリニックもありますが、判断は使用する薬剤や肌の状態によって変わります。
施術後にとくに大切なのが遮光です。前述のガイドラインは、ピーリングに伴う合併症として色素沈着を挙げています。炎症のあとに色素沈着が生じることがあると記載されているため、日焼け止めを使い、紫外線を避ける期間についてはクリニックの指示に従ってください。
ダウンタイムがないと説明されることが多い施術ですが、変化がまったく起きないという意味ではありません。施術後の反応として、次のようなものが報告されています。
軽度のものが施術後に見られる場合があります
角質の状態が変わることに伴って生じる場合があります
報告されている反応のひとつです
ガイドラインがピーリングの合併症として挙げています
多くは数日で落ち着くとされていますが、発生する頻度を一律に示すことは難しく、肌の状態やその後のスキンケアの内容によって変わります。気になる症状が続く場合は、施術を受けたクリニックへ相談してください。
受けられるかどうかの基準も医療機関によって異なります。妊娠中や授乳中の方、サリチル酸系の成分にアレルギーがある方、施術部位に炎症や傷、ヘルペスなどがある方は、事前に医師へ伝える必要があります。ほかの治療を受けている場合や内服薬がある場合も、診察の時点で申し出てください。自分が受けられるかどうかは、最終的には診察で判断されます。
ララピールは公的医療保険の対象ではなく、自由診療で受ける施術です。ただし保険が使えるかどうかと、国内で承認されているかどうかは別の話です。ここは混同されやすいので、調べて分かったことと分からなかったことを分けて整理しておきます。
使う製品も仕入れ先も価格もクリニックごとに違います。気になることは、診察のときに直接聞いてみてください。
どれを選ぶか迷ったときは、使われる薬剤と、公的な資料での扱いを並べて見ると違いが分かりやすくなります。優劣ではなく性質の違いとして整理しました。
| 施術 | 主な成分 | 学会ガイドラインでの扱い |
|---|---|---|
| ララピール | LHA (カプリロイルサリチル酸) | 製品としての記載はない |
| サリチル酸マクロゴールピーリング | サリチル酸 (マクロゴール基剤) | 剥離深達レベル1・2の薬剤例として記載 |
| グリコール酸ピーリング | グリコール酸 | レベル1・2、および50〜70%でレベル1〜3の薬剤例として記載 |
| マッサージピール | トリクロロ酢酸を含む配合 | トリクロロ酢酸は薬剤例として記載。製品としての記載はない |
薬剤の種類が違えば作用する深さも変わり、ダウンタイムや通う回数の設計も変わってきます。キレイパスにはサリチル酸マクロゴールピーリングやマッサージピールの解説ページもあるので、あわせて比べてみてください。
ララピールはエステサロンのメニューとして案内されている例もありますが、ケミカルピーリングの位置づけは行政の通知で示されています。厚生省健康政策局医事課長が出した「医師法上の疑義について(回答)」(平成12年6月9日 医事第59号)は、医師免許のない従業員が化学薬品を塗布して表皮剥離を行う行為について、業として行えば医業に該当すると回答しています。医師の診察と管理のもとで受けることが前提の施術だと考えてください。
そのうえで確認したい点は次の5つです。
肌の状態を見てから施術内容を決めているか
使う製品名と、塗布する範囲や薬剤の量まで話してくれるか
表示価格が税込か税別か、初診料や再診料が別にかかるか
反応が出たときの窓口と、再診の扱いが決まっているか
間隔の目安と、途中で中止した場合の返金の扱い
ララピールの口コミでは、実際に受けた方の評価をクリニックごとに確認できます。通えるエリアと価格を合わせて絞り込むときの手がかりになります。
ララピールとララドクターは別の製品名で、LHAピールは成分名から付いた通称です。「第○世代」という表記は公的な分類ではありません。LHAは角層の表層にとどまりやすく、角層を越えた浸透はサリチル酸より少ないと報告されています。キレイパスの購入実績では単発が52.7%、2〜3回コースが46.4%とほぼ半分ずつで、購入者は20代以下と30代で約8割を占めました。自由診療として提供され、国内での承認区分は公的な一次資料では確認できていません。医師の診察と管理のもとで受ける施術である点を踏まえ、製品名と総額の内訳を確認したうえで検討してみてください。
効果や反応には個人差があり、記載した内容が結果を保証するものではありません。本記事は施術に関する一般的な情報の提供を目的としたものであり、診断や治療を目的とするものではありません。妊娠中・授乳中の方、サリチル酸系の成分にアレルギーがある方、施術部位に炎症や傷がある方は、施術前に必ず医師にご相談ください。施術の適応や回数、費用については医療機関の診察で確認してください。利用データは2026年7月30日時点の集計であり、今後変動する可能性があります。
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