唇や乳輪、デリケートゾーンの黒ずみを調べていて、ローマピンクという名前にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
ローマピンクは、施術の種類を指す言葉ではなく、特定のメーカーが販売している製品の名前です。同じ「ローマピンク」でも、扱う施設によって料金も、施術する人が医師かどうかも変わります。クリニックのメニューとしても、エステサロンのメニューとしても案内されているためです。
この記事では、施術の中身と経過の目安をまず整理したうえで、キレイパスに掲載されているチケットの実データから部位ごとの料金を見ていきます。そのうえで、よく見かける「FDA認証」という表記をどう読めばよいのかまで扱います。
ローマピンクジャパンの公式サイトによると、ローマピンクはアメリカ発の製品で、日本には2024年7月頃に入ってきました。専用のセラムを塗り、身体の部位ではさらにLEDの光をあてる、という組み合わせで行われます。
施術は、次の3つの要素で構成されています。料金や仕上がりの考え方は、このどれが含まれるかで変わります。
| 使うもの | メーカーが説明している役割 | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| 専用セラム | 気になる部位に塗る薬液。身体の部位では5種類を順に塗布する | 施設がどの製品を使っているか |
| BioLEDマシン | セラムのあとに光をあてる機器 | 光をあてる工程が含まれるか |
| アフタークリーム | 施術後に自宅で塗り続けるクリーム | 料金に含まれるか、何本つくか |
公式が公開している施術の手順では、唇はセラムを塗ってラップで10分おく流れで、LEDの照射工程がありません。LEDを使うのは身体の部位で、唇とは構造が異なるため専用のライトを使う、と説明されています。どの部位を受けるかで工程が変わる点は押さえておいてください。
自宅で使うアフタークリームは、メーカーの説明では仕上がりを左右する前提条件として位置づけられています。公式のよくある質問では、最初の3か月間は1日3回の使用を守ることが重要だとされています。施術を受けて終わり、という組み立てではありません。
ローマピンクでよく誤解されるのが、仕上がりの色です。公式のよくある質問では、唇に残ったメラニン色素を抽出して本来の唇の色を引き出す施術であるため、色は選べないと明記されています。
つまり、好みのピンクを指定して色を入れる方法ではありません。色を足したい場合は、リップアートメイクのように色素を入れる別の方法が候補になります。仕上がりの色を自分で決めたいかどうかが、方法を選ぶときの最初の分かれ道になります。
公式サイトの部位別の一覧では、施術時間は唇が15〜20分、ひじ・ひざ・乳輪・乳頭・脇の下・お尻の下・ビキニライン・外陰部が30〜40分と示されています。サイト内の別のページには全体の目安として15〜30分という記載もあるため、実際の所要時間は予約時に確認してください。
メーカーは、レーザーや針を用いない施術で、麻酔が不要で傷跡も残らないと説明しています。ただし後述のとおり、角質が剥がれる工程を含むため皮むけや赤みは起こります。
施術できる部位として挙げられているのは、唇、バストトップ、脇、フェムゾーン(デリケートゾーン)、ひじ、ひざなどです。掲載されていない部位でも対応できる場合があるとされているため、気になる部位があれば施設に問い合わせることになります。
ローマピンクは1回で完結する施術として案内されることが多いのですが、変化が落ち着くまでには時間がかかります。メーカーが公表している経過の目安は次のとおりです。
| 時期 | メーカーが説明している経過 |
|---|---|
| 施術中〜直後 | ピリつきを感じたり、メラニンのない部分が一時的に白くなったりすることがある |
| 施術後3日目〜 | 角質が形成される過程で色が薄くなり始める |
| 7〜10日 | 角質が完全に剥がれるまでにかかる期間の目安 |
| 約3か月 | もとの肌の色に近づくまでの平均的な期間 |
| 2〜3年 | 効果が続くとされる期間の目安 |
注目したいのは、仕上がりまでの目安が日単位ではなく3か月という単位で示されている点です。しかもこの3か月という数字には、アフタークリームを毎日しっかり塗ることが条件として付いています。
経過には個人差があります。公式のよくある質問でも、皮膚が強く角質が目に見える形で剥がれにくい方がいることに触れられています。色素沈着が強い場合は2回の施術をすすめることがある、とも書かれています。
持続期間についても、アフタークリームによるケアを続けた場合に2〜3年、という前提つきの数字です。メラニンがつくられる量には個人差があるため、時間の経過とともに再び気になってくることがあるとされています。これらはいずれもメーカーが公表している目安であり、効果を保証するものではありません。
黒ずみといっても、部位によって気になり方も、ほかに検討できる方法も違います。自分がどこに当てはまるかを確認してください。
| 悩みの特徴 | 候補 | 選ぶ理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 唇全体の色がくすんで見える | ローマピンク/リップアートメイク | 引き出す方法と色を入れる方法で目的が違う | ローマピンクは仕上がりの色を選べない |
| 乳輪・バストトップの色が気になる | ローマピンク/外用薬 | 塗る範囲を細かく決められる | 妊娠中・授乳中はメーカーが施術お断り |
| デリケートゾーンの黒ずみが気になる | ローマピンク/レーザー治療 | 粘膜に近い部位でも出力調整が要らない | 生理中は不可。終了後1週間以上あける |
| ひじ・ひざ・脇の摩擦による黒ずみ | ローマピンク/外用薬・ピーリング | 部位を限定して1回ずつ行える | 摩擦や自己処理が続くと再び気になる |
最終的にどの方法が向いているかは、肌の状態や色素の入り方によって変わります。診察を受けたうえで判断してください。
唇の色は、日焼けや乾燥、摩擦などの影響が重なって濃く見えることがあります。ローマピンクは、この部位で最も多く案内されている使い方です。
すでにリップアートメイクを入れている場合は、メーカーがアートメイク後1ヶ月以内の施術をお断りの対象としています。それ以上経過している場合の扱いは施設によって判断が分かれるため、事前に確認してください。
乳輪やバストトップは、下着の摩擦やホルモンの影響を受けやすい部位です。機器の出力調整を伴わないため、この部位でも扱いやすい方法として案内されています。
妊娠中と授乳中は、メーカーが施術をお断りの対象として挙げている時期にあたります。授乳を終えてから期間をあける必要があるため、時期の見通しを立てたうえで相談してください。
デリケートゾーンは、キレイパスでもローマピンクのチケットが最も細かく部位分けされている領域です。Vライン、外陰部、Oラインで、それぞれ料金が分かれています。
この部位は生理周期との兼ね合いがあり、日程調整が必要です。脱毛と組み合わせる場合の順番や間隔についても、メーカーが目安を示しています。
ひじやひざ、脇の黒ずみは、摩擦や自己処理の積み重ねが背景にあることが多い部位です。ローマピンクでは、ひじとひざをまとめたプランと、片方ずつ選ぶプランの両方が掲載されています。
ただし、原因になっている習慣が変わらなければ、時間の経過とともに再び気になってくることがあります。施術後のケアと合わせて考えてください。
キレイパスで販売中のチケットの表示価格(税込)を、施術する部位ごとに整理しました。いずれも1回あたりの料金で、ほかの施術とのセットプランは除いています。
| 部位 | 価格帯(1回・税込) |
|---|---|
| Oライン | 66,000〜68,000円 |
| 唇 | 88,800〜204,600円 |
| ひじ・ひざ | 99,000〜102,000円 |
| 乳輪・バストトップ・脇 | 118,800〜259,600円 |
| Vライン・外陰部など | 132,000〜188,760円 |
同じ部位でも料金に2倍前後の幅があります。金額を左右しているのは、主に次の点です。
アフタークリームは3か月間使い続けることが前提とされているため、含まれるかどうかで実際に用意する金額が変わります。メーカーの価格表では別途購入が必要とされており、価格は店舗によって異なるとされています。キレイパスの掲載価格と単純に比べられないのは、この差があるためです。
このほか、初診料や再診料、クリームを買い足す場合の費用、2回目の施術を受ける場合の費用が別途かかることがあります。条件はチケットごとに違うため、購入前に対象部位と含まれるものを確認してください。
施術名を決めきれない場合は、掲載中のチケットで対象部位と料金を並べて比べることもできます。
ローマピンクは痛みが少ない施術として案内されていますが、皮むけを伴います。予定と合わせて考える必要があります。
次のような場合は、受ける前に整理しておきたいことがあります。
皮むけの期間は、公式サイトの記述によって幅があります。全体としてはおよそ1週間、角質が完全に剥がれるまでは7〜10日、かさぶたが自然にはがれるまでは7〜14日とされています。予定を立てるときは、長いほうの2週間程度で見ておくと余裕が出ます。
施術当日から普段どおりの生活を送れる、という説明ですが、施術直後にはいくつか制限があります。
皮膚に薬液を塗って角質が剥がれる工程を含むため、赤みやヒリつき、皮むけが起こります。刺激が強く加わると、角質が必要以上に剥がれたり、かえって色素沈着につながったりする可能性があるとメーカーも説明しています。
メラニンが抜けていく過程で、1か月ほど乾燥感が続くことがあるとも案内されています。あわせて、フォワダイスやシミ、ホクロなど、それまで目立たなかったものが目立つ可能性があるとされています。
植物由来の成分であっても、肌に合わない可能性がなくなるわけではありません。公式のよくある質問では、6歳以上の子どもに使用する場合に48時間のパッチテストを行うよう案内されています。成人についての明示的な案内はないため、アレルギー体質の方は施術前に相談してください。
メーカーは公式サイトで、次に該当する場合は施術を断るとしています。
セラムの主な成分にアボカドやザクロが挙げられているため、これらのアレルギーは施術そのものに直結します。妊娠・授乳後の再開時期についても、公式のよくある質問では授乳後3か月以内を避けるとされ、別のページでは出産と授乳を終えてから1ヶ月経過した後を推奨と、掲載箇所によって幅があります。
実際に受けられるかどうかは、肌の状態や持病、服用中の薬によっても変わります。施設ごとに基準が異なるため、診察の場で確認してください。
ローマピンクを調べていると、「FDA認証取得」という表記を目にします。安全性の裏づけとして読まれやすい表記なので、制度としてどういう意味なのかを整理しておきます。
はじめに前提として、ローマピンクで使われるセラムとBioLEDマシンは、国内で医薬品・医療機器としての承認を受けたものではありません。メーカーは化粧品とLED機器として案内しており、国内の販売元を通じてクリニックやエステサロンが導入する流通のしかたです。施術は公的医療保険の対象外で、全額自己負担の自由診療にあたります。国内で同じ目的について承認されている医薬品もありません。
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、米国向けに化粧品を輸出する事業者向けの案内で、「化粧品に『FDA承認済み』と記載することは誤解を招くとして禁止されています」と説明しています。
米国では2023年に発効した化粧品規制現代化法(MoCRA)により、製造施設の登録と製品のリストアップが義務づけられました。ただしこれは登録とリスト化の制度であって、FDAが個々の製品の効果や安全性を審査して承認する制度ではありません。FDAの承認が必要なのは、化粧品に使う着色料です。
あわせて表記されることのあるICMADは、米国の化粧品業界の団体です。2020年9月にIndependent Beauty Association(IBA)へ名称を変更しています(2026年8月時点)。会員企業による業界団体であり、政府機関ではありません。「FDA認証」という表記を見かけたら、米国政府が効果や安全性を保証したという意味ではない、と読んでおくのが正確です。
米国以外についても、ローマピンクで使われるセラムを医薬品として承認している国は確認できていません。厚生労働省の医療広告ガイドラインは、主要な欧米各国で承認されている国がないなど情報が不足している場合、重大なリスクが明らかになっていない可能性があることを明示するよう求めています。
日本では、化粧品として表示できる効能の範囲が厚生労働省の通知で定められています。平成23年7月21日付の通知で示された一覧は56項目です。
この一覧に、色素を取り除くという趣旨の項目はありません。肌に関する項目で最も近いのは「日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ」で、防ぐところまでが化粧品の効能の範囲とされています。黒ずみを取る、という説明はこの範囲の外にあることになります。
ローマピンクは、レーザーや針を用いないためエステサロンでも導入できる、とメーカーが説明しています。実際に、クリニックのメニューとしてもサロンのメニューとしても案内されています。
一方で、薬液を塗って表皮が剥がれる施術については、行政の回答が出ています。厚生省健康政策局医事課長が出した「医師法上の疑義について(回答)」(平成12年6月9日 医事第59号)は、医師免許のない従業員が化学薬品を皮膚に塗布して表皮剥離を行う行為について、業として行えば医業に該当すると回答しています。
この回答で照会されていたのはフルーツ酸などを使うケミカルピーリングで、ローマピンクのセラムとは薬剤が異なります。そのため、この回答がそのまま当てはまるとは限りません。ただ、薬液を塗って角質や表皮が剥がれる工程を含む施術という点では共通しています。
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず健康被害が生じた場合に給付を受けられる制度です。PMDA(医薬品医療機器総合機構)の案内によると、対象となるのは承認を受けた医薬品と再生医療等製品です。ローマピンクで使われるセラムは医薬品として承認を受けたものではないため、この制度の対象になりません。
ここまでの内容は、ローマピンクを受けない理由として挙げているものではありません。医師の診察を受けたうえで施術に進めるかどうかを、施設を選ぶときの確認項目に入れてください。持病や服用中の薬がある方、皮膚に不安がある方はとくに、判断の材料になります。
ローマピンクは同じ名前で提供される施設が分かれているため、比べるポイントも通常の施術とは少し違います。
キレイパスでは購入前に、料金・対象となる部位・別途かかる費用の有無・口コミを確認したうえで選べます。
ローマピンクについて、この記事で整理した内容をまとめます。
黒ずみの気になり方は部位によって違い、ほかに検討できる方法もあります。料金と含まれるもの、施術する人が医師かどうかを確認したうえで、診察の場で相談してください。
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の施術を推奨するものではありません。効果には個人差があります。ローマピンクで使用される製品は国内で医薬品・医療機器としての承認を受けたものではなく、施術は自由診療にあたります。医薬品副作用被害救済制度の対象にもなりません。持病がある方、服用中の薬がある方は、施術前に必ず医師にご相談ください。利用データは2026年8月25日時点の集計であり、今後変動する可能性があります。
編集:キレイパス編集部
コピーしました