たるみのケアを調べていると出てくるチタニウムリフトについて、どんな機器を使う施術なのかが気になるのではないでしょうか。
チタニウムリフトは、機器の名前ではありません。医療脱毛で使われるレーザーを、リフトアップを目的として顔に当てる施術の呼び名です。もともと脱毛用の機器なので、国が認めている使いみちと、クリニックが掲げている目的は同じではありません。
同じ名前でも院によって使う機器が違い、照射量の書き方もそろっていません。この記事では、チタニウムリフトが何を指しているのか、料金が何で決まるのか、受ける前に確認しておきたいことを、公的な資料とキレイパスの利用データから整理します。
チタニウムリフトという言葉は、機器の名前としても施術の名前としても使われていますが、実際に指しているのは施術のほうです。
| 呼ばれ方 | 指しているもの |
|---|---|
| チタニウムリフト | 蓄熱式レーザーをリフトアップ目的で照射する施術の呼び名 |
| チタニウムリフティング | チタニウムリフトと同じ意味で使われる表記 |
| ソプラノチタニウム | 施術の説明で名前が挙がる機器のひとつ。販売名 |
| 36kJ・80kJなどの数字 | 1回の施術で肌に入れる熱の総量。kJ(キロジュール)は熱の量の単位 |
機器の名前ではないため、同じ「チタニウムリフト」でもクリニックによって使う機器が異なります。どの院がどの機器を使っているかは公開されている情報からは特定できないため、使用する機器はカウンセリングで確認してください。他院と比べるときの手がかりにもなります。
チタニウムリフトの説明でよく名前が挙がるのが、アルマレーザーズ社のソプラノチタニウムです。この機器は国内で医療機器の承認を受けています。製造販売元であるアルマレーザーズ・ジャパン株式会社の発表によると、承認番号は30600BZX00035000、一般的名称(国が決めた分類名)は「ダイオードレーザ」、クラス分類(リスクの大きさによる区分)はIIIです。
そして、この承認で認められている使いみちは次のように書かれています。
本品は、レーザの選択的熱作用により、長期的な減毛を目的とした装置である。
かんたんに言うと、レーザーの熱で毛を減らすための機器、という意味です。認められている使いみちは毛を減らすことで、リフトアップや肌の引き締めは入っていません。チタニウムリフトは、認められた使いみちとは違う目的で機器を使う施術にあたります。これは効果が否定されているという意味ではなく、国の審査を通っている範囲の外で行われている使い方だ、ということです。
チタニウムリフトの説明でよく出てくる「3波長を同時に照射するハンドピース」は、国内では最近になって承認の内容に加わったものです。時期を並べると次のようになります。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2026年4月28日 | 3波長を同時に照射するハンドピース(Trio、Trio Quatro、TrioMax)が、国内の承認内容に追加された |
| 2026年9月 | 製造販売元が、この機器の国内提供を始めると発表 |
つまり、製造販売元がこのハンドピースを国内で提供し始めるのは2026年9月からです。それより前から「チタニウムリフト」を掲げていたクリニックが、どの機器をどこから入手して使っていたのかは、公開されている情報からは分かりません。
実際に、「国内において、医薬品医療機器等法上の承認を得ていません」と自ら書いたうえで提供しているクリニックもあります。使っている機器の名前と、その機器が国内で承認を受けたものかどうかは、診察時にあわせて確認しておきたい点です。
チタニウムリフトで使われる機器は、レーザーの熱を肌に加えるものです。ここでは名前が挙がることの多いソプラノチタニウムを例に、何をしているのかを2つに分けて見ていきます。
製造販売元の発表によると、追加されたハンドピースは755nm・810nm・1064nmの3つの波長を、全体の3分の1ずつ同時に当てます。nm(ナノメートル)は光の波の長さを表す単位で、長い波長ほど深くまで届きやすいとされています。
3つを組み合わせることで、浅いところから深いところまで同時に熱を届けることを目指した設計です。1つの波長だけを使う機器との違いはこの点にあります。ただし、どこにどれだけ熱が入るかは、出力の設定や照射の回数、その人の肌の状態によって変わります。波長の数がそのまま変化の大きさを決めるわけではありません。
もうひとつの特徴が蓄熱式です。弱いエネルギーを何度も繰り返し当てて、その場所に熱を少しずつためていく方式で、製造販売元はこれを「SHR」と呼んでいます。ハンドピースを肌の上で動かしながら当てる方法(In-Motion)で、当てた範囲全体にむらなくエネルギーを届けることを目指した設計です。
1か所に強いエネルギーを一気に当てる方式とは、熱の入り方が違います。ハンドピースの先には肌に触れる部分を冷やし続ける仕組みが付いていて、照射中に急に温度が上がるのを抑える構造だと説明されています。痛みを感じにくいという案内が多いのは、こうした照射方式と冷却の組み合わせが理由として挙げられているためです。
なお、同社の代表コメントでは、熱を少しずつためる方式(蓄熱式)と、一度に強い熱を当てる方式(熱破壊式)のどちらも選べるとされています。どちらで照射するかは医師が判断します。
チタニウムリフトは熱で肌に働きかける施術で、悩みによって向き不向きが分かれます。ここからは悩みごとに、候補になる施術と確認したい点を整理します。
輪郭のラインがぼやけてきた、あご下が気になるといった悩みは、チタニウムリフトが候補に挙がりやすいケースです。顔の下側は照射範囲として設定されていることが多く、両頬とあご下をセットにした掲載もあります。
ただし、フェイスラインの見え方は皮膚のゆるみだけでなく、骨格や脂肪の量、むくみによっても変わります。皮膚のゆるみがはっきり進んでいる場合は、糸リフトのように物理的に引き上げる方法が提案されることもあります。何が主な原因かによって適した方法が違うため、診察で確認が必要です。
肌の表面に近い層への働きかけを目的とする場合も、候補になります。全顔への照射を設定しているクリニックが多く、部分照射より選びやすい構成です。
20代・30代で美容医療がはじめての方は、痛みや当日の見た目の変化がどの程度かを先に確認しておくと判断しやすくなります。麻酔の有無や出力設定はクリニックによって方針が異なります。
熱による働きかけは肌全体に及ぶため、毛穴や質感の悩みと一緒に相談されることがあります。ピーリングなど別の施術と組み合わせた掲載もあります。
毛穴の悩みが主目的の場合は、毛穴に直接働きかける施術(ピーリングやピコフラクショナルなど)のほうが向いていることもあります。何を優先するかを決めてから相談すると、提案を比べやすくなります。
当日からメイクができる場合があると案内するクリニックが多く、予定を空けにくい方が選びやすい施術です。ただし、施術直後の熱感や赤みが出ることはあります。
| 悩みの特徴 | 候補 | 選ぶ理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| フェイスラインのもたつきが主 | チタニウムリフト/HIFU | 深さの違う層に熱を届ける方法 | 骨格や脂肪量でも見え方が変わる |
| 頬のハリ不足・小じわが主 | チタニウムリフト/高周波 | 浅い層をあたためる方法 | 変化はゆるやかで回数が要る |
| 毛穴・ざらつきも気になる | ピーリング/ピコフラクショナル | 肌表面に直接働きかける方法 | 目的が分かれると回数が増える |
| 休みを取りにくい | チタニウムリフト | 見た目の変化が残りにくい方式 | 直後の熱感や赤みは出る |
ここに挙げたのは候補の整理であって、診断ではありません。どの方法が合うかは肌の状態によって変わるため、最終的な判断は診察が必要です。
キレイパスでチタニウムリフトのチケットを購入した方(直近2年)の年代別構成比は、次のとおりです。
20代以下が最も多く、30代と合わせると76.5%を占めます。40代以上は合わせて23.6%でした(合計は端数処理のため100%になりません)。
施術後に投稿された口コミの平均点を年代別に見ると、次のようになりました。
| 年代 | 口コミ平均点(5点満点) |
|---|---|
| 20代以下 | 4.3 |
| 30代 | 4.0 |
| 40代 | 3.9 |
| 50代以上 | 4.1 |
いずれの年代も3.9以上で、年代によって評価が大きく変わる傾向は見られませんでした。
※キレイパス掲載チケットの購入・口コミデータをもとに集計(自社データ)。評価はクリニックでの体験に対するもので、施術の効果を保証するものではありません。利用実態の参考情報であり、購入を推奨する趣旨のものではありません。
2026年8月29日時点でキレイパスに販売中のチタニウムリフトのチケットは、表示価格(税込)の多くが13,800円から65,000円の範囲に収まります(安いほうと高いほうを1割ずつ除いた範囲)。同じチタニウムリフトでも幅があるのは、料金を決める要素が複数あるためです。
照射量の数字は料金に影響しますが、大きいほうがよいとは限りません。どれくらいの熱量で当てるかは、目的や肌の状態をふまえて医師が判断します。数字が書かれていない掲載もあるため、他院と比べるときは範囲と照射量の両方をそろえて見ると差がわかりやすくなります。
表示価格に何が含まれるかはクリニックによって異なります。初診料・再診料、麻酔代、施術後の薬代などが別途必要になる場合があります。購入前に、対象範囲・回数・別途費用の有無を確認しておくと、総額の見通しが立てやすくなります。
チタニウムリフトのチケットは、料金・照射範囲・照射量・別途費用の有無を並べて比較できます。
チタニウムリフトは熱を肌に加える施術です。体への負担が軽い設計とはいえ、確認しておきたい点があります。
施術当日からメイクができる場合があると案内するクリニックが多く、日常生活への影響は小さいとされていますが、赤みや熱感が短時間出ることがあります。
出方には個人差があり、出力設定や照射範囲、その日の肌の状態によっても変わります。翌日に予定がある場合は、事前に医師へ伝えておくと設定を調整してもらえることがあります。
熱を扱う施術のため、やけどや色素沈着は起こりうるリスクです。施術後に気になる症状が続く場合は、自己判断せず施術を受けたクリニックに相談してください。
クリニックによっては、次のような方は施術を受けられない、または医師の判断が必要とされる場合があります。使用される機器の公式な情報は本記事の作成時点で公開が確認できなかったため、各院が案内している内容をもとにしています。診察時に必ず確認してください。
チタニウムリフトは、承認された使いみちとは違う目的で医療機器を使う施術にあたります。使いみちと違う使い方をすること自体が禁じられているわけではなく、美容医療では広く行われている形です。ただ、医療広告のルール(医療広告ガイドライン)では、こうした場合に次の5点をあわせて示すこととされています。
また、チタニウムリフトは公的医療保険の対象外で、自由診療として行われます。
機器の名前と照射量の意味が分かると、メニューを比べやすくなります。日焼けの直後や、体内に医療機器・金属がある方は、使用する機器とあわせて診察時に確認してください。
効果には個人差があり、必ず効果を保証するものではありません。本記事で紹介した承認の内容や仕様は、記載した機器の製造販売元が公表している情報に基づくものであり、クリニックが使用する機器によって内容は異なります。実際に受けられるかどうかは診察で判断されます。美容目的の施術は自由診療のため公的医療保険は適用されません。利用データは2026年8月29日時点の集計であり、今後変動する可能性があります。
編集:キレイパス編集部
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