シルファームXを調べていると、PW・CW・SR・MPといったモードの名前が次々に出てきて、どれとどれが同じ話なのか分からなくなってくるのではないでしょうか。
これらは2つの別の話が混ざっているだけです。PWとCWは高周波の出し方、SRとMPは針を刺すかどうかの区別で、並べて比べるものではありません。
この記事では、モードの整理から料金の決まり方、ダウンタイム、国内での扱いまでを順に見ていきます。
シルファームXのモードは、次の2つの話に分かれます。混ぜて説明されることが多いので、先に分けておきます。
| 呼び分け | 何を指すか | メニュー名での現れ方 |
|---|---|---|
| PW(パルス波) | 電気を短く区切って、何回かに分けて流す設定 | 「シルファームX・PW」 |
| CW(連続波) | 電気を区切らず、続けて流す設定 | 「シルファームX・CW」 |
| SRモード | 針を刺さずに当てる方式として説明される | メニュー名にはあまり出てこない |
| MPモード | 針を刺して届ける方式として説明される | メニュー名にはあまり出てこない |
PWとCWについては、米国の届出資料に具体的な数値が載っています。CWは電気を続けて流す設定、PWは同じくらいの時間を4回に分けて流す設定で、それぞれ4段階が用意されています。合わせて8通りの中から、目的に合わせて選ぶ形です。
呼び名が混ざりやすいのは、PW・CWが機器の設定の名前であるのに対して、SR・MPは施術のやり方を指す言葉として使われているためです。片方だけを聞くと、もう一方の話が省かれたまま説明されることになります。
SRとMPは、針を刺さずに当てる方式と、針を刺して届ける方式の区別として説明されることが多い呼び方です。ただしメーカーの公開情報でこの定義を確認することはできませんでした。クリニックによって説明の仕方が違う場合があるため、実際にどちらで受けるのかは診察で確認してください。
キレイパスでこれまでに掲載されたシルファームXのメニューは、いずれも名前の中にPWまたはCWを書いています。メニューを比べるときは、まずこの表記を見ると、どちらの設定で受けるのかが読み取れます。なお掲載メニューでは、施術の総称として「ニードルRF」(針と高周波を組み合わせる施術)という言葉が頭に付きます。
シルファームXは、細い針を皮膚に刺し、その針から高周波の電流を流す機器です。米国の届出資料では、本体・ハンドピース・足で踏むスイッチの3つでできていて、使い捨てのチップに付いた針から高周波を目的の場所へ届けると説明されています。
高周波は周波数2MHz・最大出力16Wで、電流を2本の針のあいだで行き来させるバイポーラという方式が使われています。電気のエネルギーを使うため、レーザーのように肌の色素へ反応して熱を出す仕組みではありません。
針が付いたチップは使い捨てで、施術のたびに新しいものが使われます。チップの費用がメニューの価格に含まれているかはクリニックによって異なるため、購入前に確認しておくと総額の見通しが立ちます。
熱の届き方は、針を刺す深さと、PW・CWのどちらをどの段階で使うかで変わります。同じ「シルファームX 全顔」というメニューでも、設定が違えば体感も経過も変わります。どの設定にするかは、肌の状態と目的を見たうえで医師が決めます。
シルファームXは、色ムラに関わる悩みと、肌の質感やハリに関わる悩みの両方で名前が挙がる機器です。ただし目的によって使う設定が変わり、別の方法のほうが比較対象になる場合もあります。
色ムラに関わる悩みでは、電気を分けて流す設定(PW)が選ばれることがあります。ただし肝斑(頬などに左右対称に出るしみ)は熱の刺激で状態が変わることがあるため、受けるかどうかを含めて診察での判断が必要です。内服や外用の治療と組み合わせて進める提案がされることもあります。
肌の表面近くの凹凸に対しては、針を刺して真皮(肌の表面より深いところ)に熱を届ける使い方が案内されます。1回で完結する方法としては案内されにくく、間隔をあけて複数回を提案するクリニックが多く見られます。総額を知りたい場合は、想定される回数を初回のカウンセリングで確認しておくと見通しが立ちます。
電気を続けて流す設定(CW)が選ばれることがあります。変化の出方はゆるやかで、薬剤の導入やピールと組み合わせたメニューとして提案される場合もあります。組み合わせによって費用が変わるため、単独の価格と比べるときは含まれる内容をそろえてください。
超音波を使うハイフなど、より深いところに働きかける別の方式の機器が比較対象になります。シルファームXは全顔を単位としたメニューが中心で、部位を絞った引き上げを目的とするメニューはキレイパスでは掲載されていません。目的が引き上げに寄っている場合は、診察で他の選択肢も含めて相談するのが確実です。
| 悩みの特徴 | 候補 | 選ぶ理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 肝斑・頬の赤みが主 | シルファームX(PW中心) | 色ムラ向けに案内される設定 | 状態が変わる可能性があり診察が必要 |
| 毛穴の開き・ニキビ跡の凹凸 | シルファームX(針を刺す使い方) | 真皮に直接熱を届ける方法 | 複数回を前提とした案内が多い |
| 小じわ・肌のハリ | シルファームX(CW中心) | 質感・ハリ向けに案内される設定 | 併用の有無で費用が変わる |
| たるみの引き上げが主目的 | ハイフなど超音波の機器 | 深い層に働きかける方法が別にある | シルファームXは全顔単位が中心 |
最終的にどの設定が向くかは、肌の状態と目的を見たうえでの診察で決まります。上の表は候補を整理したもので、診断に代わるものではありません。
キレイパスでシルファームXのチケットを購入した方(全期間)の年代別構成比は、次のとおりです。
最も多いのは30代で、20代以下と40代がほぼ同じ割合で続いています。キレイパスでの掲載は2021年11月に始まっており、上の構成比は購入データのある全期間を対象にしています。
※キレイパス掲載チケットの購入データをもとに集計(自社データ)。施術の効果を保証するものではありません。本データは利用実態の参考情報であり、購入を推奨する趣旨のものではありません。
シルファームXの料金は、施術する範囲ではなく何を足すかで決まります。キレイパスで販売中のメニューはすべて全顔が単位で、部位ごとに刻んだメニューは掲載されていません。
キレイパスで2026年8月31日時点に販売中のメニューを、組み合わせごとに整理しました。メニュー名に「シルファームX」と書かれたものを対象にしており、機種を特定できない「シルファーム」表記のものは含みません。いずれも表示価格(税込)で、系列のクリニックで同じ内容・同じ価格のものは1件として数えています。薬剤の導入はメソカクテル(複数の薬剤を混ぜて肌に入れる方法)、ピールは薬剤で古い角質を取り除く処置を指します。
| 組み合わせ | 掲載されている内容の例 | 価格帯 |
|---|---|---|
| モードのみ | 全顔(PW/CW/PW+CW) | 33,000〜49,500円 |
| 薬剤の導入を足す | 全顔+メソカクテル | 49,500〜60,500円 |
| ピールを足す | 全顔+ピール | 44,880〜72,380円 |
薬剤の導入とピールは、どちらか一方を足すこともあれば、両方を足すこともあります。そのため3つの価格帯は重なっていて、金額だけを見ても何が含まれているかは分かりません。両方を足したメニューが価格帯の上のほうを占めているため、単独の価格と見比べるときは、含まれる内容を先にそろえてください。
同じ「全顔」でも、モードのみの33,000円と、薬剤とピールを両方足した72,380円では、施術として含まれる工程が違います。安いメニューを選ぶ前に、自分の目的に薬剤の導入やピールが必要かどうかを診察で相談しておくと、比較の軸が定まります。
販売中のメニューはいずれも麻酔込みの表記になっています。このほかに初診料・再診料、施術後のパックや薬の費用がかかる場合があります。総額を知りたい場合は、含まれる内容と別途かかる費用を購入前に確認してください。
シルファームXのチケットは、料金・含まれる内容・別途費用の有無を並べて比較できます。決めきれない場合は、診察のなかで相談する進め方もあります。
肌に炎症が出ている時期や、日焼けをした直後は、施術の時期をずらす判断がされることがあります。肝斑がある場合は、熱の刺激で状態が変わる可能性があるため、受けるかどうかを含めて診察での確認が必要です。
予定が立て込んでいる時期も、慎重に検討したいケースにあたります。施術の直後は赤みが出るため、人と会う予定の前日に入れると当日の見え方に影響します。
施術後は赤みや熱をもった感じが出ることが多く、針を刺した部分に点状の跡が見られる場合もあります。続く期間は、針を刺す深さ・出力・使った設定によって変わります。当日から翌日にかけて落ち着くとする案内が見られますが、一律の日数として考えず、自分の予定に合わせて事前に目安を聞いておくと確実です。
医療機関が公開している案内では、主なものとして施術中や施術後の痛み、赤み、腫れ、内出血や点状の出血、かさぶた、色素沈着、乾燥があります。まれに水ぶくれや熱傷、傷あとが残る可能性も挙げられています。麻酔を使う場合は、麻酔そのものによる反応が出る可能性もあります。
発生する頻度は、機器の設定や肌の状態、施術する部位によって変わるため、一律に示すことは難しいとされています。気になる症状が出た場合に相談できる体制があるかを、事前に確認しておくと安心です。
クリニックによっては、次のような場合に施術を見合わせることがあります。いずれも診察時の確認が必要です。
施術を受けられるかどうかは、体内の金属の位置や持病の状態によっても変わります。高周波は電流を流す方式なので、体内に電気を使う医療機器がある場合は、とくに事前に伝えておく必要があります。
これらは医療機関が公開している案内をもとにした一般的な例で、機器の公式な情報にもとづく一覧ではありません。実際に受けられるかどうかは、持病や服用中の薬を含めて診察で判断されます。
シルファームXは韓国のVIOL社が製造している機器で、2026年8月時点で、日本国内では医薬品医療機器等法上の承認を受けていません。施術はすべて自由診療となり、公的医療保険は使えません。
米国では、FDAの510(k)(販売の前に届け出る制度)のもとで届け出が行われ、2022年6月にクリアランスを受けています(K213612)。示されている使いみちは、電気で組織を固めて出血を止めること(電気凝固と止血)です。
つまり肝斑や赤みへの使用は、ここに書かれた使いみちには入っていません。届出は、電気で切ったり止血したりする機器という分類の中で行われたもので、日本の承認とは制度も範囲も違います。米国で届け出があることが、国内での承認や、特定の悩みへの効果が公的に認められたことを意味するわけではありません。
シルファームXを使った施術は、自由診療としてクリニックで提供されています。ただし機器そのものは国内で承認を受けていないため、医療広告のルール(医療広告ガイドライン)では、次の5点をあわせて示すこととされています。
メニュー名だけでは読み取れない条件がいくつかあるため、購入前や診察時に確認しておくと比較しやすくなります。
キレイパスでは、購入前に料金・含まれる内容・別途費用の有無・口コミを確認できます。含まれる内容がそろっていないメニューを金額だけで比べると判断を誤りやすいため、まず内容をそろえてから比べてください。
含まれる内容をそろえて比べることが、シルファームXのメニューを選ぶうえでの出発点になります。気になる点は診察のなかで相談してください。
効果には個人差があり、必ず効果を保証するものではありません。本記事で紹介した仕様・届出内容は、公的機関が公表している情報に基づくものであり、クリニックが使用する設定や併用する薬剤によって内容は異なります。実際に受けられるかどうかは診察で判断されます。美容目的の施術は自由診療のため公的医療保険は適用されません。利用データは2026年8月31日時点の集計であり、今後変動する可能性があります。
編集:キレイパス編集部
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