モフィウス8を調べていると、機器の名前なのか施術の名前なのかがはっきりしないまま、料金だけがクリニックごとに大きく違って見えてくるのではないでしょうか。
モフィウス8は、機器の本体につけて使う部品の名前です。高周波を流す本体につなぐ「アプリケータ」(ハンドピース)の呼び名で、先に付けるチップと、どこまでを1回に含めるかによって料金が変わります。2025年10月には本体が国内で承認を受けましたが、承認された使いみちは「引き締め」や「リフトアップ」とは別の言葉で書かれています。
この記事では、名前の整理から料金の決まり方、ダウンタイム、国内での扱いまでを順に見ていきます。
モフィウス8という言葉は、クリニックのメニューでは機器そのものの名前のように使われています。ただし製造元であるインモード社の情報をたどると、モフィウス8が指しているのは本体につなぐ部品のほうです。
本体、そこにつなぐアプリケータ、先に付けるチップ、施術の総称は、それぞれ別の名前を持っています。
| 呼び名 | 指しているもの | メニュー名での現れ方 |
|---|---|---|
| モフィウスプロ | 高周波を流す機器の本体。2025年10月に国内で承認を受けた | 「モフィウス8 PRO」「モフィウス8 プロ」 |
| モフィウス8 | 本体につなぐアプリケータ(ハンドピース)の名前。先端に装着するチップは複数種類ある | 「モフィウス8」 |
| モフィウス8バースト | 複数の深さに続けて熱を加える設定を備えた系統。専用のチップが用意されている | 「モフィウス8バースト」 |
| マイクロニードルRF | 細い針と高周波を組み合わせる施術の総称 | 「マイクロニードルRF(モフィウス8)」 |
キレイパスで販売中のモフィウス8のメニューは、いずれも「マイクロニードルRF(モフィウス8)」のように、施術の総称と機器名を併記した形で掲載されています。
アプリケータの先に付けるチップには、いくつかの種類があります。針(ピン)の本数が12本のもの、24本のものなどがあり、本数と並び方が変わると1回に当たる範囲や熱の入り方も変わります。同じ「モフィウス8」という名前でも、どのチップを使うかはクリニックの判断で決まります。
モフィウス8は、細い針を皮膚に刺し、その針の先から高周波の電流を流す方法です。インモード・ジャパンは、肌の表面(表皮)を傷つけずに、深いところの組織をむらなく温められると説明しています。
高周波は電気のエネルギーなので、レーザーのように肌の色のもとになる色素へ反応して熱を出す仕組みではありません。同社は「メラニンや血管の分布に影響されず、肌の色に関係なく使用可能」と説明しています。ただし出力を上げた場合には条件があり、この点は「国内での扱い」で触れます。
国内で承認を受けた本体の情報には、付属するリサーフェシングチップについて「長さ0.5mmのマイクロピン24本を均一に配置し」という記載があります。これは肌の表面に近いところに向けたチップで、深いところに向けたチップは別に用意されています。
針の刺さる深さや出力は、当てる場所によって変えるのが一般的です。皮膚の薄い目のまわりと、脂肪のあるあご下では、同じ設定にはなりません。カウンセリングで肌の状態と目的を確認したうえで、医師が設定を決める流れになります。
モフィウス8は、肌の表面の質感と、その下のもたつきの両方に向けて使われることがある方法です。ただしどの悩みにも同じように向くわけではなく、目的によって設定が変わり、そもそも別の方法のほうが比較対象になる場合もあります。
肌の表面近くの凹凸に対しては、浅いところに熱を加えるチップと設定が選ばれることがあります。1回で完結する方法としては案内されにくく、間隔をあけて複数回の施術を提案するクリニックが多く見られます。回数と間隔は診察で決まるため、総額を知りたい場合は初回のカウンセリングで確認しておくと見通しが立ちます。
より深いところまで熱を届ける設定が選ばれることがあります。あご下は脂肪の厚みに個人差が大きい場所で、同じメニューでも必要な範囲が変わります。骨に近い部分では出力の調整が必要になるため、施術の範囲がどこまでかを事前に確認しておくと安心です。
出力を抑えた設定で、表面の質感に向けて使われることがあります。変化の出方は緩やかで、他の方法と組み合わせて提案される場合もあります。単独で受けるか組み合わせるかによって費用も回数も変わるため、提案の内容をそのまま比べるのではなく、含まれる範囲をそろえて比べるのが確実です。
色素や血管の状態が関わる悩みでは、熱の加え方が違う別の機器も比較対象になります。とくに肝斑(頬などに左右対称に出るしみ)がある場合は、熱の刺激で状態が変わる可能性があるため、受けられるかどうかを含めて診察での確認が必要です。
| 悩みの特徴 | 候補 | 選ぶ理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 毛穴の開き・ニキビ跡の凹凸が主 | モフィウス8(浅めの設定) | 表面近くに熱を届ける方法 | 複数回を前提とした案内が多い |
| フェイスライン・あご下のもたつき | モフィウス8(深めの設定) | 皮膚の下まで熱を加える設定 | 脂肪の厚みで必要範囲が変わる |
| 小じわ・肌のハリ | モフィウス8(出力を抑えた設定) | 表面の質感に向けた照射 | 変化が緩やかな場合がある |
| 赤み・肝斑も気になる | 光治療やレーザーなども比較対象 | 色素や血管に向く方法が別にある | 肝斑は状態が変わる可能性がある |
最終的にどの設定が向くかは、肌の状態と目的を見たうえでの診察で決まります。上の表は候補を整理したもので、診断に代わるものではありません。
キレイパスでモフィウス8のチケットを購入した方(直近2年)の年代別構成比は、次のとおりです。
最も多いのは30代ですが、40代以上を合わせると全体の36.1%を占めており、20代から50代まで分かれています。
施術後に投稿された口コミの平均点を年代別に見ると、次のようになりました。
| 年代 | 口コミ平均点(5点満点) |
|---|---|
| 20代以下 | 4.5 |
| 30代 | 4.4 |
| 40代以上 | 4.4 |
いずれの年代も4.4以上で、年代によって評価が大きく変わる傾向は見られませんでした。
※キレイパス掲載チケットの購入・口コミデータをもとに集計(自社データ)。評価はクリニックでの体験に対するもので、施術の効果を保証するものではありません。利用実態の参考情報であり、購入を推奨する趣旨のものではありません。
モフィウス8の料金がクリニックごとに違って見えるのは、値段そのものよりも「1回にどこまでを含めるか」の決め方が3通りに分かれていることが理由です。
キレイパスで2026年8月31日時点に販売中のメニューを、料金の決め方ごとに整理しました。いずれも表示価格(税込)で、系列のクリニックで同じ内容・同じ価格のものは1件として数えています。
| 料金の決め方 | 掲載されている範囲の例 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 部位の組み合わせで決める | 両頬+あご下、目元、目の下+両頬+フェイスライン+あご下 | 34,800〜128,000円 |
| 全顔で決める | 全顔、全顔+あご下 | 80,000〜99,000円 |
| 面積で決める | 体 20cm×20cm | 77,000円 |
部位の組み合わせで決めるメニューは幅が広くなっています。「両頬+あご下」だけでも複数の価格が並んでおり、麻酔やパックが含まれるかどうかで金額が変わります。このほか、薬剤の導入を組み合わせたメニュー(全顔+あご下にリジュラン2cc・麻酔込)は217,800円、バーストのチップを使うメニュー(両頬+あご下・麻酔込・肌診断付)は105,600円で掲載されています。
比べるときは、まず範囲をそろえるのが確実です。「全顔」と書かれていても、あご下や首が含まれるかはメニューによって違います。
料金に含まれるものも、メニューごとに条件が異なります。麻酔代が価格に含まれているメニューと、別に案内されるメニューの両方があります。このほかに初診料・再診料、施術後のパックや薬の費用がかかる場合があります。総額を知りたい場合は、含まれる範囲と別途かかる費用を購入前に確認してください。
モフィウス8のチケットは、料金・含まれる範囲・別途費用の有無を並べて比較できます。決めきれない場合は、診察のなかで相談する進め方もあります。
肌に炎症が出ている時期や、日焼けをした直後は、施術の時期をずらす判断がされることがあります。肝斑がある場合は、熱の刺激で状態が変わる可能性があるため、受けるかどうかを含めて診察での確認が必要です。
予定が立て込んでいる時期も、慎重に検討したいケースにあたります。施術の直後は赤みが出るため、人と会う予定の前日に入れると当日の見え方に影響します。
施術後は赤みや熱をもった感じが出ることが多く、点状の跡や軽い腫れが見られる場合もあります。多くは数日で落ち着くとされていますが、出方の強さと続く期間は、当てた深さ・出力・範囲によって変わります。深いところに向けた設定のほうが長引きやすいとする案内が見られます。
同じメニューでも設定は人によって変わるため、一律の日数として考えず、自分の予定に合わせて事前に目安を聞いておくのが確実です。
報告されている主なものとして、施術中や施術後の痛み、赤み、腫れ、内出血や点状の出血、かさぶた、色素沈着、乾燥や皮むけがあります。まれに水ぶくれや熱傷、傷あとが残る可能性も挙げられています。麻酔を使う場合は、麻酔そのものによる反応が出る可能性もあります。
発生する頻度は、機器の設定や肌の状態、施術する部位によって変わるため、一律に示すことは難しいとされています。気になる症状が出た場合に相談できる体制があるかを、事前に確認しておくと安心です。
クリニックによっては、次のような場合に施術を見合わせることがあります。いずれも診察時の確認が必要です。
これらは医療機関が公開している案内をもとにした一般的な例で、メーカーの公式情報にもとづく一覧ではありません。実際に受けられるかどうかは、持病や服用中の薬を含めて診察で判断されます。
この節の要点は3つです。本体は国内で承認を受けていること、ただし承認された使いみちに「リフトアップ」は入っていないこと、そのためどの目的で受けても自由診療になることです。以下で中身を見ていきます。
インモード・ジャパンは2025年10月28日に、機器の本体について医療機器製造販売承認を取得したことを公表しています。承認日は2025年10月3日、販売名は「モフィウスプロ」です。
ここで見ておきたいのが、承認された使いみちの書かれ方です。公表されている文言は「審美性の改善のための皮膚のフラクショナルリサーフェシングを目的とした軟組織の蒸散に使用する」となっています。言葉を1つずつ置きかえると、次のようになります。
| 承認の文言 | 言いかえると |
|---|---|
| 審美性の改善のための | 見た目を整えるために |
| 皮膚のフラクショナルリサーフェシング | 肌の表面を点状に整えること |
| 軟組織の蒸散 | やわらかい組織に熱を加えて蒸発させること |
つまり肌の表面に点で熱を加えて、その部分を整えるための機器という位置づけです。「たるみの引き締め」や「リフトアップ」は、この文言には入っていません。これらを目的として使う場合は、承認された範囲とは違う使い方にあたります。また医療機関のなかには、モフィウス8のチップやボディ用のチップについて、国内で承認を受けていない機器として案内しているところもあります。
米国では、FDAの510(k)(販売の前に届け出る制度)のもとで届け出が行われています。モフィウス8のアプリケータについて2019年12月の届出(K192695)で示された使いみちは、電気で組織を固めて出血を止めること(電気凝固と止血)です。
インモード社は2024年7月、やわらかい組織を収縮させる使いみちを含むクリアランスを取得したと発表しています。ただしこの届出(K240780)の資料に書かれている機器名は「InMode RF System」で、モフィウス8という名前は出てきません。資料の中では、使いみちは先行する届出と同じだと説明されています。
どちらの届出も、電気で切ったり止血したりする機器という分類の中で行われたものです。日本の承認とは制度も範囲も違うため、米国で届け出があることが、国内で承認されたことを意味するわけではありません。
なお2019年の届出資料には、出力の条件も書かれています。針1本あたり62mJ(ミリジュール。熱の量を表す単位)を超える強い出力では、対象とする肌のタイプが限られると示されています。
承認された使いみちと違う目的で使う場合や、承認を受けていない機器を使う場合、医療広告のルール(医療広告ガイドライン)では次の5点をあわせて示すこととされています。使いみちと違う使い方をすること自体が禁じられているわけではなく、美容医療では広く行われている形です。
いずれの場合も自由診療となり、公的医療保険は使えません。
メニュー名だけでは読み取れない条件がいくつかあるため、購入前や診察時に確認しておくと比較しやすくなります。
キレイパスでは、購入前に料金・含まれる範囲・別途費用の有無・口コミを確認できます。範囲がそろっていないメニューを金額だけで比べると判断を誤りやすいため、まず含まれる範囲をそろえてから比べてください。
範囲と条件をそろえて比べることが、モフィウス8のメニューを選ぶうえでの出発点になります。気になる点は診察のなかで相談してください。
効果には個人差があり、必ず効果を保証するものではありません。本記事で紹介した仕様・承認内容は、製造元および公的機関が公表している情報に基づくものであり、クリニックが使用する機器や設定によって内容は異なります。実際に受けられるかどうかは診察で判断されます。美容目的の施術は自由診療のため公的医療保険は適用されません。利用データは2026年8月31日時点の集計であり、今後変動する可能性があります。
編集:キレイパス編集部
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