シミも赤みもニキビも1台で、と紹介されている機器を見ると、本当に自分の悩みに合うのか判断しにくいのではないでしょうか。
ソラリ(SOLARI)は、韓国のルートロニック社が開発した光治療の機器です。顔に光を当ててシミや赤みなどをケアする機器で、日本では国の承認を受けた機器としては確認できません(2026年9月時点)。導入しているクリニックは、医師が海外から個人輸入して使っていると案内しています。
承認を受けていないからといって、すぐに問題があるわけではありません。ただ、受ける前に自分で調べられる情報は、承認を受けた機器より少なくなります。この記事では、ソラリの仕組み、国内での扱い、悩みごとの選び方、料金、回数、受けられない人までを順に整理します。
ソラリは「IPL」と呼ばれるタイプの光治療の機器です。レーザーが1種類の光だけを使うのに対して、IPLはいろいろな色の光がまざった光を当てます。フィルターで光を絞り込むことで、シミ、赤み、ニキビなど、ねらう悩みを切り替えます。
ソラリの特徴として、どのクリニックの案内にも出てくるのが6種類のフィルターです。キレイパスの掲載メニューにも「6種類のフィルターから選択」と書かれたものがあり、悩みに合わせてフィルターを使い分けることが前提になっています。
開発元は韓国のルートロニック社です。ただし、同社の日本法人の製品一覧に載っている10製品のなかに、ソラリは入っていません(2026年9月時点)。
このほか、光の強さを当てているあいだ一定に保つ仕組みや、当てる部分を冷やす機能も紹介されています。ただしこれはメーカーによる説明で、国内の公的な資料で確かめられるものではありません。
日本では、医療機器は国の審査を受けて「承認」や「認証」を得てから使われるのが基本です。ソラリは、国の機関であるPMDA(医薬品医療機器総合機構)の医療機器情報の検索でも、メーカーの日本法人の製品一覧でも見つかりませんでした(2026年9月時点)。導入しているクリニックは、自院のサイトで次のように説明しています。
国内においては承認されている医薬品・医療機器はありません。(中略)薬機法に基づき、医師による個人輸入にて導入・治療を行っております。
医師が自分の診療のために海外の医療機器を輸入することは、決められた手続きを踏めば認められています。承認を受けていないこと自体が、違法という意味ではありません。
違いが出るのは、受ける前に読める情報の量です。承認を受けた機器には、何に使える機器か、使ってはいけない人、起こりうる副作用をまとめた公式の説明書があり、誰でも読むことができます。ソラリにはこれがないため、回数や副作用などは、クリニックごとの説明を頼りにすることになります。
上のクリニックの説明は、ソラリと同じ機器が国内で承認されていない、という意味です。IPLの機器全体で見ると、国の承認や認証を受けたものは複数あります。
| 機器 | 製造販売業者 | 承認・認証番号 |
|---|---|---|
| Stellar M22 IPLモデル | ルミナス・ビー・ジャパン株式会社 | 30300BZX00035000 |
| mJOULE エムジュール(BBL) | サイトンジャパン合同会社 | 306AABZX00032000 |
| オプティマス ルメッカ | インモード・ジャパン株式会社 | 307AGBZX00023000 |
| 皮膚疾患・長期減毛用光治療器 Nordlys | シネロン・キャンデラ株式会社 | 30400BZX00032000 |
表の機器は、いずれもPMDAのサイトで公式の説明書を読むことができ、使いみちや使ってはいけない人を自分で確かめられます。
承認の有無で、機器の良し悪しが決まるわけではありません。違うのは、受ける前に自分で確かめられる情報の量です。そこを重視したい場合は、承認・認証を受けた機器を扱うクリニックも候補に入れる進め方があります。
国の承認を受けていない医療機器を使う施術では、医療広告に関する国のルールにもとづき、次の5点をお知らせすることになっています。
機器の承認とは別に、皮膚科などの学会がまとめた診療の指針では、光治療そのものの効果が評価されています。ただし同じ「シミ」でも、種類によって評価が分かれます。
日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会がまとめた「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」では、次のように整理されています。
| 対象 | 学会の推奨 | 指針の内容 |
|---|---|---|
| 年齢とともに増えるシミ(日光黒子) | 治療を希望する患者には、強く推奨する | レーザーや光治療は効果がある |
| 頬に左右対称に出るシミ(肝斑) | 条件によっては、行うことを弱く提案する | 紫外線対策や塗り薬・飲み薬で十分な効果が出ない場合に組み合わせて行う |
悩みの特徴ごとに、候補の考え方を整理します。
| 悩みの特徴 | 候補 | 選ぶ理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 顔全体に薄いシミや色ムラ | 光治療(IPL) | 指針で強くすすめられている | 複数回の照射が必要 |
| 頬に左右対称のしみ | まず紫外線対策と塗り薬・飲み薬 | 指針ではほかの治療と組み合わせる位置づけ | 診断を受けるのが先 |
| 赤みや細い血管が目立つ | 光治療(IPL) | 血管の赤い色に反応する光を含む | 光の強さは診察で決まる |
| 公的な情報を確認して選びたい | 国内承認のIPL機器 | 公式の説明書を読める | 機器ごとに認められた使いみちが違う |
どれが合うかは肌の状態によって変わるため、最終的には診察で相談してください。
顔全体に薄いシミや色ムラが散らばっている場合は、光治療が候補に挙がりやすい悩みです。指針は、年齢とともに増えるシミ(日光黒子)にレーザーや光治療は効果がある、としています。一方で、長い期間での検証や、ほかの治療との比べ合わせはまだ十分ではない、とも書いています。
日光黒子は、主に40歳を過ぎたころから顔や手の甲などに出てくる茶色いシミです。1回で終わる治療としては説明されていないため、期間と回数を含めて計画を立てることになります。
頬に左右対称に広がるシミは、肝斑の可能性があります。指針では、レーザーや光治療は、紫外線対策や塗り薬・飲み薬で十分な効果が出なかったときに組み合わせて行ってもよい、という位置づけです。まずは紫外線対策や薬を試すことが先に置かれています。あわせて、機器をよく理解した医師が、十分に説明して同意を得たうえで行うことも求めています。
ソラリの案内では肝斑も対象に挙げられていることがありますが、国内の公的な資料で確かめられる情報ではありません。見た目だけで自己判断せず、診断を受けてから方法を選ぶのが確実です。レーザートーニングのように、肝斑で候補に挙がるほかの方法もあります。
小鼻のまわりや頬の赤み、細い血管が浮いて見えるといった悩みにも、光治療が使われます。IPLの光には血液の赤い色に反応するものも含まれるため、シミだけでなく細い血管も対象になりえます。
ただしどのフィルターの光を、どのくらいの強さで当てるかは、肌の色や症状によって変わります。フィルターが多いのは選べる幅が広いということで、効果が大きいという意味ではありません。当日どのフィルターを使う予定かは、カウンセリングで聞いておくとよいでしょう。
受ける前に自分で公式の情報を読んで判断したい場合は、承認・認証を受けた機器のほうが調べやすくなります。上の表に挙げた機器は、いずれも使いみちと使ってはいけない人が公開されています。
フォトフェイシャルと呼ばれる施術で使われる機器にも承認・認証を受けたものがあります。機器の名前を決めていない場合は、悩みから候補を並べて相談する進め方もあります。
キレイパスで販売中のソラリのメニューのうち、全顔に1回当てるだけのメニューは、12,760円から18,700円でした(税込・2026年9月1日時点)。ほかの施術とのセットや、ほかの機器から選ぶメニュー、回数をまとめたメニューは、値段の決まり方が違うため除いています。
ソラリのメニューで目を引くのは、メニュー名に当てる量が書かれていることです。「全顔(60shot)」「顔(額除く)40shot」「全顔 3周照射」のように、同じ「全顔」でも当てる量が違います。ただし書き方がクリニックによって違うため、ショット数と周数をそのまま比べることはできません。
施術時間は、単独のメニューでは85分から110分、他の施術と選べるメニューでは125分としているものがあります。予約の際は前後の時間も見込んでおくと安心です。
もうひとつ確認しておきたいのが利用条件です。掲載中のソラリのメニューは、そのクリニックを初めて受診する方を対象としています。通院歴がある場合は、購入前に対象条件を確認してください。
価格に幅が出るのは、次のような条件が違うためです。
料金に含まれる範囲はメニューによって異なります。初診料や再診料が別途かかる場合があるため、購入前にチケットの記載を確認してください。
ソラリのチケットは、料金・照射量・別途費用の有無を並べて比較できます。決めきれない場合は、診察のなかで相談する進め方もあります。
ソラリには公式の説明書がないため、回数や間隔を公的な資料から示すことはできません。クリニックの案内では、3〜4週間に1回のペースで数回通うという説明が見られますが、これは各クリニックが経験をもとに示している目安です。
キレイパスの掲載メニューにも、1回ごとのものと、複数回をまとめたものがあります。回数をまとめたメニューには利用期限が設定されている場合があるため、期限内に通えるかどうかを確認してから選ぶと無理がありません。
必要な回数は肌の状態や設定によって変わります。何回で終わるかを事前に確約できるものではないため、途中で見直せるかどうかを含めて診察で相談してください。
ソラリには公式の説明書がないため、ここでは国内で承認を受けたほかのIPL機器の説明書をもとに、慎重に判断したいケースを挙げます。こうした説明書では、次のような場合は専門の医師の意見を聞いたうえで慎重に使うよう求められています。
日焼けにも注意が必要です。日焼けした直後に当てると、あとで肌が茶色っぽくなりやすいため、落ち着くまで時期をずらすのが一般的です。
照射後の見た目の変化や必要な期間は、光の強さ、照射した部位、肌の状態によって変わります。一律の日数を示すことはできません。
クリニックの案内では、施術の直後からメイクができるという説明が見られます。一方で、当てた部分にかさぶたのようなものができ、数日から1〜2週間で自然に取れることも、IPLではよく知られています。どちらになるかは設定と肌の状態によって変わるため、予定と重なる時期を避けられるかを事前に相談してください。
ソラリの副作用について、公的な資料で確かめられる情報はありません。国内で承認を受けたほかのIPL機器の説明書では、次のような副作用が挙げられています。
「副作用がない」と説明しているクリニックもありますが、光を当てる施術である以上、こうした副作用が起こる可能性はあります。起こりうる変化と、起きたときの対応をカウンセリングで確認してください。
受けられるかどうかは、診察とクリニックが出している条件で決まります。キレイパスに掲載されているソラリのチケットでは、次のような項目が挙げられています。
このほか、施術前後に日焼けの予定がある方、肌が強く乾燥している方を挙げているクリニックや、男性を対象外としているメニューもあります。
確かめる手段が少ないのが、承認を受けた機器との違いです。 承認を受けた機器なら、公式の説明書とチケットの条件を見比べられますが、ソラリではチケットの記載と診察が頼りになります。飲んでいる薬や過去に受けた治療は自分から伝えないと分からないので、カウンセリングで漏れなく伝えてください。
キレイパスでは、掲載されているソラリのメニューを料金・照射量・別途費用の有無まで並べて比較できます。気になるメニューが見つかったら、カウンセリングで肌の状態と目的を相談してみてください。
効果には個人差があり、必ず効果を保証するものではありません。ソラリは国内で承認を受けた医療機器として確認できておらず、導入しているクリニックは医師の個人輸入によるものと説明しています。本記事で紹介した受けられない場合や副作用は、国内で承認を受けたIPL機器の説明書に基づく一般的なもので、ソラリについて公的に確認されたものではありません。実際に受けられるかどうかは診察で判断されます。美容目的の施術は自由診療のため公的医療保険は適用されません。掲載データは2026年9月1日時点の集計であり、今後変動する可能性があります。
編集:キレイパス編集部
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